衛生管理

2.出生率・死亡率 まとめ

少子高齢化

日本の少子高齢化の状況は?また、その原因は?

わが国の少子高齢化は世界トップのスピードで進行しています。

少子高齢化の主な原因

  1. 平均寿命の伸び
  2. 死亡率の低下
  3. 出生率の低下



出生数・死亡率など(重要)

出生数とは?

1年間に生まれる子どもの数

第1次ベビーブーム(1947~1949年) 270万
第2次ベビーブーム(1971~1974年) 210万
2015年 101万

 

出生率とは?

人口1,000人あたりに対する出生数

第1次ベビーブーム(1947~1949年) 28
第2次ベビーブーム(1971~1974年) 19
2015年

 

合計特殊出生率とは?(重要)

1人の女性が一生の間に産む子どもの数

第1次ベビーブーム(1947~1949年) 4.3
第2次ベビーブーム(1971~1974年) 2.0(重要)
2015年 1.5(重要)

日本では、出生率、合計特殊出生率は増加傾向?減少傾向?

日本では、出生数、出生率、合計特殊出生率はすべて低下し続けています。

  • 今後もさらに少子化が進むと予測されています。

近年1人の女性が一生の間に産む子どもの数(合計特殊出生率)は2を下回っている。(×2を上回っている

国試における「近年」は2015年あたりも含みます。。。



乳児死亡率とは?

乳児0歳児=生後1年未満)についての死亡率の数値。出生数の1,000人に対して、乳児何人が死亡したかを示す数値。

2015年の乳児死亡率は?

  • 2015年では1.9(=およそ500人につき1人の乳児が死亡しています。)

日本のの乳児死亡率は高い?低い?

  • わが国の乳児死亡率の低さは世界でもトップクラス。(重要)つまりそれだけ医療体制が整っているといえます。

我が国の母子保健の水準は概して高い

1950年(第2次世界大戦後)の乳児死亡率は?

1950年(第2次世界大戦後)の乳児死亡率は、60.1です。

  • 当時は、およそ16人に1人の乳児が死亡しています。

新生児死亡率とは?

生後4週未満の乳児(=新生児)についての死亡率の値。

  • 出生数の1,000人に対して生後4週未満で何人が死亡したかを示す数値。

早期新生児死亡率とは?

生後1週未満の乳児(=早期新生児)についての死亡率の値。

  • 出生数の1,000人に対して生後1週未満で何人が死亡したかを示す数値。

早期新生児→生後1週未満

新生児→生後4週未満

乳児→生後1年未満(=0歳児)

妊産婦死亡とは?

妊娠や出産に直接関係する疾病や異常による妊産婦の死亡のこと。

妊産婦死亡率とは?

出生10万人に対する妊産婦の死亡率。

2015年の妊産婦死亡率は?

  • 2015年では3.8。

近年の妊産婦死亡率の状況は?

  • かつては先進諸国と比較すると高めの数値ではあったが、近年着実に改善してきています。

妊婦の手続き関係

  • 妊娠が判明した場合、速やかに市町村役場に届け出ることにより、母子保健手帳が交付されます。
  • これにより妊娠や出産に関する保健指導や健康診査を受けることができます。
  • 母子保健法に基づく母子保健事業について、基本的な事業(健康診査など)は市町村役場で実施されます。
  • 専門的な事業(未熟児訪問指導など)は保健所が行う。

粗死亡率とは?

1年間で1,000人あたりに何人死亡したかを示す値。

日本の粗死亡率は増加傾向?減少傾向?

  • 粗死亡率は、その国の高齢化率が大きく値に影響するため、少子高齢化が顕著な日本は数値が上昇傾向にあります。

年齢別死亡率では何歳頃の死亡率が最も低い?

年齢別死亡率では、思春期(およそ11歳~17歳)(×乳児期の死亡率が最も低い

年齢調整死亡率とは?

粗死亡率の年齢分布による差異を修正したもの。年齢別の死亡率のようなもの。

日本の年齢調整死亡率は増加傾向?減少傾向?

  • 日本は下降傾向にあり、世界的に見てもかなり低い。(=医療体制の充実)

平均寿命(重要)

0歳児の平均余命。

  • その地域住民や国民の健康水準を最もよく示しています。

わが国の平均寿命は高い?低い?

  • わが国の平均寿命は世界でもトップクラスです。(重要)

2015年の日本の男女の平均寿命は?

2015年 

男性 80.79歳 

女性 87.05歳 (男女差およそ6年

WHOによる調査(2016年)の日本の男女の平均寿命は?

WHOによる調査(2016年)では、

男性:81.1歳(世界2位) 

女性:87.1歳(世界1位

総合:83.7歳(世界1位

厚生労働省による調査(2017年)の日本の男女の平均寿命は?

厚生労働省による調査(2017年)では、

男性:世界3位 

女性:世界2位(女性1位は香港)

平均寿命の調査結果はその年や機関によりいくつかありますが、出題されるのは以下のようなパターンが多いです。
  • ともに世界1位になったことはない。
  • 総合で世界1位になったことはあります。
  • 差は5年以上です。(およそ6年)
  • 男性より女性のほうが長い。



 

総まとめ問題

わが国の出生と死亡の統計に関する次の記述のうち、間違っているものはどれか。

(1) 第1次ベビーブーム期の出生数は、年間200万人を超えていた。

(2) 2015年の乳児死亡率は、出生1,000 に対して約10です。

(3) 2015年の出生数は約100万人である

(4) 2015年の合計特殊出生率は2.0以下である

 

正解(2) ・・・2015年の乳児死亡率は、出生1,000 に対して約1.9です。

出生率に関する次の記述のうち、っているものはどれか。

(1) 出生率の低下は、人口の高齢化の一因です。

(2) 出生率は人口1,000人に対する出生数の割合である

(3) 合計特殊出生率は、1人の女性が一生の間に生む子どもの数で表す。

(4) 2015年におけるわが国の合計特殊出生率は、2.0を上回っています。

 

正解(4) ・・・2015年におけるわが国の合計特殊出生率は、2.0下回っている

わが国の出生に関する次の記述のうち誤っているものはどれか。

(1) 第1次ベビーブーム期の出生数は,200万人以上です。

(2) 2015年の出生数は、約100万人です。

(3) 2015年の人口千人あたりの出生率は,10以下である

(4) 2015年における1人の女性が産む子どもの数(合計特殊出生率)は、平均2人以上です。

 

正解(4) ・・・2015年における1人の女性が産む子どもの数(合計特殊出生率)は、平均2人以下です。

2015年 (平成27年)におけるわが国の出生数は、次のうちどれか。

(1)300万人 (2) 200(3) 100万人 ( 4) 50万人

 

正解(3) 100万人

わが国の乳児死亡率に関する次の記述のうち,間違っているものはどれか。

(1) 乳児死亡率とは出生1000人あたり生後1年未満で何人死んだかを表す。

(2) 乳児の死亡原因のトップは先天異常です。

(3) 乳児死亡率は,新生児死亡率ともいう。

(4) わが国の乳児死亡率は,世界でもトップクラスに低い。

 

正解(3) ・・・乳児死亡率…乳児(0歳児)についての死亡率の値。出生数の1,000人に対して生後1年未満で何人が死亡したかを示す数値。

新生児死亡率…生後4週未満の乳児についての死亡率の値。出生数の1,000人に対して生後4週未満で何人が死亡したかを示す数値。

母子の健康管理についての記述のうち, 正しいものはどれか。

(1) 妊娠が判明したら, 速やかに保健所に届け出なくてはなりません。
(2) 乳児の死亡原因のトップは事故によるものです。
(3) 母子保健事業は、すべて保健所が行う。
(4) 妊産婦は,それによって健康を損なうことがあるので、健康診査を受けることができる

 

正解(4)

(1) 妊娠が判明した場合、速やかに市町村役場に届け出ることにより、母子保健手帳が交付されます。これにより妊娠や出産に関する保健指導や健康診査を受けることができます。
(2) 乳児の死亡原因のトップは先天性異常によるものです。
(3) 母子保健事業は、基本的な事業(健康診査など)は市町村役場で実施されるが、専門的な事業(未熟児訪問指導など)は保健所が行う。

近年における日本人の平均寿命に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。

(1) 女性の平均寿命は、85歳を超えています。
(2) 女性平均寿命は,世界でも上位です。
(3) 男性の平均寿命は,世界第1位です。
(4) 女性と男性の平均寿命の差は,5歳以上である

 

正解(3) ・・・男性の平均寿命は,世界第1位ではない。世界第位や、第位です。

わが国の死亡率と平均寿命に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

(1) 男性の粗死亡率は、女性の粗死亡率よりも高い。
(2) がんの部位別年齢調整死亡率のトップは、男女ともに肺がんです。
(3) 2015年における男女の平均寿命の差は、10年以上です。
(4) 2015年におけるわが国の平均寿命は男女とも世界一です。

 

正解(1)

(2) がんの部位別年齢調整死亡率のトップは、男は、肺がんであり、女性は乳がん・大腸がん・肺がん・胃がんが上位を占めています。近年は大腸がんが1位です。。
(3) 2015年における男女の平均寿命の差は、約6年程度です。
(4) 2015年におけるわが国の平均寿命は女性は世界一であるが、男性は世界一ではない。

乳児死亡率と平均寿命に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

(1) 乳児死亡率は新生児の死亡率をいう。
(2) 高齢者が増加すれば平均寿命は低下します。
(3) 乳児死亡率と平均寿命は関係がない。
(4) わが国は世界でもトップクラスの長寿国です。

 

正解(4)

(1) 乳児死亡率は、乳児(0歳児)についての死亡率の値。出生数の1,000人に対して生後1年未満で何人が死亡したかを示す数値。新生児死亡率は、生後4週未満の乳児(新生児)についての死亡率の値。出生数の1,000人に対して生後4週未満で何人が死亡したかを示す数値。
(2) 高齢者が増加すれば平均寿命は増加します。
(3) 乳児死亡率と平均寿命は深い関係があります。平均寿命は、0歳児の平均余命です。

近年のわが国の死亡率に関する次の記述のうち,正しいものはどれか。

(1) 年齢調整死亡率は、上昇している.
(2) 乳児死亡率は,欧米諸国に比べて高い.
(3) 脳卒中による死亡率は,上昇しています。
(4) がんによる死亡率は, 上昇している

 

正解(4)

(1) 年齢調整死亡率は、(高齢化などが大きく値に影響するため生じる)粗死亡率の年齢分布による差異を修正したもので、日本は下降傾向にあり、世界的に見てもかなり低い。
(2) 乳児死亡率は,欧米諸国に比べて低く、世界でもトップクラスの水準。
(3) 脳卒中による死亡率は,減少しています。