<<チェックポイント>>
文化論では、明治時代・大正時代・昭和時代(戦前)・昭和時代(終戦後)の
- 断髪令と髪型
- 理髪用具の国産化と髪型
- 日常生活の西洋化
- パーマネントウェーブの導入
- 男性髪型の名称
- 女性髪型の名称
- 洋装のはじまり
- 男性社員の服装
- 職業婦人の服装
- 戦時体制と服装
- 流行の流れ
が【重点項目】とされています。要チェックです。
はじめに
1980年代~1990年代は、ボーダーレス&アーティストの影響をよく受けた時代です。
男性でも、髪を清潔に、眉も細く美しくするようになり、男女の境目がなくなっていき(ボーダーレス)、
1980年代前半、アイドル歌手や若い女性たちの間で「聖子ちゃんカット」が流行し、
1990年代半ばには、歌手の安室奈美恵を模倣した「アムラー」と呼ばれる若い女性たちが登場しました。(アーティストの影響)
また、1960年代~1970年代の濃いメイク・族ファッション・小麦色の肌などに比べ、
1980年代は、綺麗にナチュラル・清潔になり、
1990年代になると、また日焼けや、ストリートファッションが流行します。
流行は繰り返すってやつっですね!
それらを頭の隅っこに置きながら読み進めていってください!
では、行きましょう!
髪について
1980年代(重要)
1980年代の髪についての重要ワードは以下の通りです。
- ソバージュ
- 聖子ちゃんカット
- ワンレン・ボディコン(大人セクシー)
- ショートボブやベリーショート(大人かわいい)
- 否定的なカラーリング
- 朝シャン
ソバージュ
1983年ごろから、ソバージュが流行しました。
【特徴】
「野性的」という意があり、毛先の方から細かくパーマをかけてウェーブをつけた髪形です。
聖子ちゃんカット
1980年代前半、アイドル歌手や若い女性たちの間で歌手の松田聖子がデビュー当時にしていた「聖子ちゃんカット」が流行しました。
【特徴】
前髪を目にかかるくらいまで伸ばし、サイドは後ろに流すというヘアスタイル
後にデビューするアイドルはみんなこの髪型で登場していました。(笑)
ワンレン・ボディコン
1980年代後半には、ワンレン・ボディコンという言葉が流行しました。
【特徴】
ロングヘアのワンレングスカット(一定の長さに切り揃えたスタイル)で、身体のラインをそのまま、あるいは強調して、表現するボディーコンシャスな服を着るセクシーなスタイルです。(重要)
ショートボブやベリーショート
ワンレン・ボディコンをする若者女性に対抗してか、中高年の女性の中は、反対にショートボブやベリーショートにする人もいました。
否定的なカラーリング
1980年代にもカラーリングは行われていましたが、不良や、ヤンキーとして捉えられ、社会は否定的なものでした。
朝シャン
1987年 「朝シャン」が流行語となりました。
男性も清潔な髪が基本だとされて、テカテカしないナチュラルなスタイルが良いとされました。
まさに男性も美しくというボーダーレス社会の現れですね
1990年代(重要)
1990年代の髪についての重要ワードは以下の通りです。
- 茶髪・脱色(男女)
- アムラー(女)
- ガングロ(女)
茶髪・脱色(男女)
1980年代に、不良・ヤンキーとして捉えられ、社会は否定的でしたが、
1990年代に入ると、カラー・脱色が発達し、高校生から中高年の女性・男性も髪を染めるようになり、茶髪という言葉が生まれました。(重要)
普通の茶色から金髪、白、赤、青まで様々な色に染めはじめていきました。
アムラー
1990年代半ばに、アムラーと呼ばれる若い女性たちが登場しました。
【特徴】
歌手の安室奈美恵を真似た、茶髪のストレートヘアスタイル
ガングロ
1997年頃からは東京の渋谷にガングロが出没しました。
ガングロ=「ガンガン黒い」の略です
【特徴】
- 小麦色よりも濃く肌を焼いた。
- 目の周りに白を塗っている
- 渋谷のやまんばと呼ばれるほど、髪を奇抜な色に染めていた。
化粧について
1980年代
1980年代は、肌に対する紫外線の害が話題となり、小麦色の肌のブームは終焉を迎えます。
女性
1984年以降は再び白い肌が注目され、ナチュラルメイクが復活しました。
男性
男性においても、ムダ毛処理・肌の手入れが行われていました。
1990年代
1990年代に、マニキュアはネイルアートと呼ばれるようになりました。
女性
1990年代のメイクといえば、やはり「アムラー」と「ガングロ」が挙げられます。
アムラーのメイクの特徴
- 極端に細くした眉
- 日焼けサロンで焼いた肌
- 歌手の安室奈美恵を真似たメイク
ガングロのメイクの特徴
- 日焼けサロンや紫外線ランプで焼いた肌
- 日焼け色のファンデーション
- 小麦色以上の濃い肌の色
- 目の周りに白を塗っている
男性
1990年代になると、男性においても細く眉の形を整えたり、鼻パック・メイクなどが流行しました。
服装
1980年代
1980年代の服装についての重要ワードは以下の通りです。
- 黒の衝撃(山本耀司・川久保玲)
- ワンレン・ボディコン
①黒の衝撃
1981年から山本耀司(ヨウジヤマモト)、川久保玲(コム・デ・ギャルソン)らがパリコレに進出・注目され「黒の衝撃」と現地のマスメディアに取り上げられました。
これをコピーしたファッションが生まれ、カラス族と呼ばれました。
②ワンレン・ボディコン
髪の項目でも学んだ通り、1980年代後半には、ワンレン・ボディコンという言葉が流行し、身体のラインをそのまま、あるいは強調して、表現するボディーコンシャスな服を着るセクシーなスタイルが流行します。
1990年代
1990年代の服装についての重要ワードは以下の通りです。
- 渋カジ
- フレンチカジュアル
- コギャルスタイル、スケボースタイル、グランジスタイル、へそ出しルック
- 腰パン、ローライズジーンズ
- 短いスカートにルーズソックス
①渋カジ②フレンチカジュアルは、クラシックファッション!
③コギャルスタイル、スケボースタイル、グランジスタイル、へそ出しルックは、ストリートファッションです!
①渋カジ
1990年代になると、「渋カジ」が流行します。
【特徴】
渋カジ=渋谷カジュアルの略で、ネイビーのブレザー(略して紺ブレ)の着用が流行しました。
②フレンチカジュアル
1992年 「アニエス・ベー」などのベーシックなフレンチカジュアル(フランス人の日常的な服装/フレカジ)が女子高生を中心に人気でした。
【特徴】
フランス・パリが発祥のフランス人の日常的な服装
③コギャルスタイル、スケボースタイル、グランジスタイル、へそ出しルック
渋谷近くのセンター街(ストリート)から、コギャルスタイル、スケボースタイル、グランジスタイル、へそ出しルックなどのストリートファッションが生まれました。
【それぞれの特徴】
- コギャルスタイル 黒肌・細眉・ストレートの茶髪ワンレンヘアが定番のスタイル。
- スケボースタイル オーバーサイズのパーカーなど、スケーターをイメージしたストリートスタイル。
- グランジスタイル チェック柄のネルシャツやロックTシャツ、ダメージデニムなど、アメリカ人の普段着がベースとなった、ロック音楽のジャンルのひとつであるグランジロックから派生したファッションスタイル。
- へそ出しルック へそを露出している服装。アクセントとして意図的にお腹を見せます。基本的にトップスは丈の短いTシャツに、ボトムスにはローライズやヒップハングと言った股上が短いものを合わせるスタイル。
④腰パン、ローライズジーンズ
1990年代には、腰パンや、ローライズジーンズなども流行しました。
【特徴】
どちらも体を露出するという点で登場したファッション
⑤短いスカート&ルーズソックス
1990年代に女子高生の間で短いスカートにルーズソックスが流行しました。
当時は、批判の対象になっていました。
1980~90年代の出来事総まとめ表!
1980年代
1980年代の主な出来事 |
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1990年代
1980年代の主な出来事 |
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