香粧品

17.ネイル・まつエク まとめ

ネイル技術用香粧品類(マニキュア製品)

マニキュア製品とは?

マニキュア製品は、爪を美しくするために用いる製品の総称。

マニキュア製品を分類は?



マニキュア製品の分類は、以下の通りです。

  • ネイルケア用
  • ネイルメイクアップ用

分類まとめ表

①ネイルケア用
  • エナメルリムーバー
  • ネイルトリートメント(ネイルクリーム)
  • キューティクルリムーバー
②ネイルメイクアップ用
  • カラーエナメル
  • ネイルブリーチ
  • 付け爪関係

①ネイルケア用

エナメルリムーバー

・・・エナメル除去液や、除光液ともよばれています。

【役目】

爪に塗布したカラーエナメルの皮膜を溶解して除去すること

【特徴】

  • 液状のものが一般的で、クリーム状やゲル状のものもある。
  • 爪を保護するために、エモリエント効果がある油性成分や多価アルコールなどが加えられている。(爪の油分、水分までも除去するおそれがある)

【原料】

…エナメルリムーバーは、以下のものを溶剤として使っています。

  • アセトン、酢酸エチルなどのニトロセルロース
  • 合成樹脂をよく溶かす有機溶媒

ネイルトリートメント(ネイルクリーム)

【役目】

カラーエナメルとエナメルリムーバーを何度も使用することによる、ダメージを防ぐこと。

…カラーエナメルとエナメルリムーバーを何度も使用すると、爪に含まれている水分や油分の除去、爪のつやがなくなり、もろくなる。

【特徴】

  • カラーエナメルを除去した後、就寝前にネイルトリートメントを塗布して、水分と油分を補給する。(週2〜3回程度)
  • クリーム状のもの(ネイルクリーム)が一般的。

キューティクルリムーバー

【役目】

爪の周囲を覆っている甘皮(キューティクル)を軟化・除去し、爪の周辺の汚れを除去するために使用する。

【特徴】

  • 体質により炎症を起こすことがある。

…炎症が起きた場合は、エモリエントクリームを塗布するとよい。

【原料】

  • 水酸化カリウムの希薄溶液を用いているものが多い。

②ネイルメイクアップ用

カラーエナメル

…ネイルラッカー、ネイルポリッシュ、ネイルカラーなどともよばれている。

【役目】

カラーエナメル(ネイルエナメル)の役割は、以下の通りです。

  • 爪に光沢や色彩をあたえる
  • 美麗な皮膜を形成し、指先を魅力的にする



【特徴】

  • カラーエナメルは、使用する人の爪の性質によって、光沢が悪かったり、はがれやすかったりする場合がある。
  • このような場合にカラーエナメルを補助する製品として、ベースコートトップコートがある。

ベースコート…カラーエナメルを塗布する前に爪に塗布し、カラーエナメルの接着性を高める効果があるもの。無色透明

トップコート…カラーエナメルの塗布後、その上から塗布することで、カラーエナメルの光沢と硬度を増す効果があるもの。無色透明

…ニトロセルロースや合成樹脂の配合量を変えることにより、ベースコート、トップコートそれぞれの機能を持たせている。

【原料】

ニトロセルロース(硝化綿)を皮膜形成剤に用いている。

…ニトロセルロースは、ニトロ化(硝化)度の高いものは綿火薬の原料、低いものはセルロイド、塗料、フィルム、カラーエナメルに用いられる。

純度の低いニトロセルロースは爪のタンパク質と化学反応を起こし、黄色の色素を形成することがあります。

このような状態になったら、爪が新生するまで使用を中止する必要があります。

【必要な性質】

  1. 筆でむらなく塗りやすい粘度で、速やかに乾燥し、均ーな塗膜を形成すること。また、爪や皮膚に害が少なく、低刺激であること
  2. 適度な硬度と弾力性があり、光沢がよく、滑らかで耐光性にすぐれていること
  3. 容易に剥離しない・傷付かないが、エナメルリムーバーで容易に除去できること
  4. 内容成分全体が均ーに分散され、短時間で分離や沈殿を生じないこと

…重要なのは、光沢があることと接着性がよいことである。

ネイルブリーチ

【役目】

爪やその周辺に付着した、たばこのヤニなどの汚れを落とす際に用いるもの。

【原料】

次亜塩素酸ナトリウムや過ホウ酸ナトリウムなど

つけ爪(ネイルエクステンション)類

主に①ABS樹脂を成型したチップを瞬間接着剤と同等の成分をもつグルーで爪に接着する方法と、②フォームとよばれる土台を爪の周囲に施し、アクリル樹脂をそこに流し入れて硬化、成型させるスカルプチュアとよばれる方法があります。

つけ爪(ネイルエクステンション)類 ①グルーで爪に接着タイプ
②硬化、成型させるタイプ(スカルプチュア)

【役目】

本来の爪を延長させたり、病気などで変形している爪を成型したりすること

【特徴】

  • 化学やけどを起こしたり、爪が薄くなったりもろくなったり、かぶれや乾燥を起こしたりすることがある。(有機溶媒や接着剤を使用するため)
  • つけ爪は日用雑貨品であるため医薬品医療機器等法による規制は受けない

ネイルサロンによるトラブル・健康被害を防ぐため、厚生労働省の「ネイルサロンにおける衛生管理に関する指針について(平成22年9月15日健発915004号)」があります



有機溶媒に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a.有機溶媒は、水に溶けない油分や樹脂などを溶かす溶媒として用いられる。
b.ネイルエナメルリムーバー中の有機溶媒は、爪の脂分を保護する。
c.有機溶媒は、顔料を溶解する。
d.エタノールは、香粧品に用いられる有機溶媒の一つである。

(1) aとb (2) bとc (3) cとd (4) aとd

正解(4)

b・・・ネイルエナメルリムーバー中の有機溶媒は、爪の脂分を取り除く

c・・・有機溶媒は、顔料を溶解しない

ネイル技術用香粧品に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

(1)カラーエナメルに用いられる皮膜形成剤にはニトロ化度の高いものが使われる。
(2) エナメルリムーバーにはアセトンや酢酸エチルなどの有機溶媒が使われている。
(3) ネイルブリーチには、水酸化カリウムの希薄溶液が用いられている。
(4) キューティクルリムーバーには次亜塩素酸ナトリウムや過ホウ酸ナトリウムなどを使用する

正解(2)

(1)カラーエナメルに用いられる皮膜形成剤にはニトロ化度の低いものが使われる。

(3) ネイルブリーチには、次亜塩素酸ナトリウム過ホウ酸ナトリウムなどが用いられている。

(4) キューティクルリムーバーには水酸化カリウムの希薄溶液を用いているものが多い。

ネイル、まつ毛エクステンション用材料



ネイル、まつ毛エクステンションで使用される合成樹脂接着剤塗料はすべて香粧品ではなく雑貨の扱いになります。そのため、医薬品医療機器等法の規制を受けていません。

合成樹脂(過去出題)

合成樹脂とは?

可塑性をもつ合成高分子化合物のことを合成樹脂、又はプラスチックといいます。

可塑性(かたいせい)とは、任意の形に成型できる性質のことをといいます。

【特徴】

  • 比重が小さくて軽い
  • 機械的強度が大きい
  • 大気中で安定していて酸化や分解などを起こさない
  • 耐薬品性、耐水性、電気絶縁性にすぐれている

分類は?

合成樹脂は、熱可塑性樹脂熱硬化性樹脂に分けられます。

熱可塑性樹脂のうち、つけ爪原料は、ABS樹脂。

スカルプチュア、ジェルネイル原料は、アクリル樹脂(光硬化性樹脂など)が使用されます。

合成樹脂 熱可塑性樹脂 つけ爪原料…ABS樹脂
スカルプチュア、ジェルネイル原料…アクリル樹脂(光硬化性樹脂など)
熱硬化性樹脂

【熱可塑性樹脂】

熱を加えるとやわらかくなって可塑性を示し、冷えると再びかたくなる合成樹脂を熱可塑性樹脂といいます。

ネイル、まつ毛エクステンションに使用される合成樹脂は、すべて熱可塑性樹脂です。

ジェルネイルには、アクリル樹脂の中でも光で硬化する光硬化性樹脂を使う場合があるがこれも熱可塑性樹脂に分類されます。

つけ爪原料ABS樹脂

スカルプチュア、ジェルネイル原料…アクリル樹脂

  • ネイル、まつエクに使用される合成樹脂は、熱硬化性樹脂である→×
  • 熱可塑性樹脂⇔熱硬化性樹脂

接着剤

ネイル、まつ毛エクステンションに使用される接着剤は、グルーとよばれ、すべて合成接着剤です。

まつ毛エクステンションに使用される接着剤は、香粧品ではないため医療品医療機器等方法の規制を受けません。

合成接着剤とは?

合成接着剤は、合成樹脂の硬化を利用した接着剤のことです。

【原理】

合成樹脂の硬化を利用し、溶媒の揮発・反応促進剤との混合・大気中の水分などの刺激により主成分であるモノマーが重合を開始し、硬化・接着する。

シアノアクリレート系合成接着剤を使用する。

  • グルーの中でも、接着力の強いものは、重合反応で発生するホルムアルデヒドが多く、ホルムアルデヒドは、強いアレルギー反応を起こすことがあるので使用には注意が必要です。
  • 文具店などで販売されている瞬間接着剤で代用してはいけません。

塗料

マニキュアに使用される塗料(カラーエナメル)は、合成樹脂顔料有機溶剤に溶いたものです。

塗料 = 合成樹脂 + 顔料 + 有機溶剤

有機溶剤とは?

他の物質を溶かす性質を持つ有機化合物の総称

  • 使用中及び乾燥までは、溶剤による刺激臭が発生するのでマニキュアを扱う場所では換気を徹底し、火気を遠ざけなければならない。
  • 濃度が濃すぎる場合は専用の希釈液を用いて調節する。
  • 塗布したマニキュアを落とすときは除光液(エナメルリムーバー)を用いる。除光液の成分は溶剤や希釈液によく似ている。主な成分はアセトン

ネイル、まつ毛エクステンション総まとめ問題

まつ毛エクステンションに関する次の記述のうち誤っているものはどれか。

(1)まつ毛エクステンションは,厳密には香粧品ではない。
(2)まつ毛エクステンションに使用される接着剤はグルーとも呼ばれ, シアノアクリレート系合成接着剤を使用する。
(3)文具店などで販売されている瞬間接着剤と同じ系列の接着剤なので,これで代用しても良い。
(4)まつ毛エクステンションに使用される接着剤は,医薬品医療機器等法で規制されていない。

正解(3)…文具店などで販売されている瞬間接着剤で代用してはいけない

ネイルの材料に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。

(1)ネイル,まつ毛エクステンションに使用される合成樹脂はすべて熱可盟性樹脂である。
(2)ネイルジェルに主に使われる樹脂はアクリル樹脂の中でも光硬化性樹脂である。
(3)接着力の強いものは、重合反応の副産物としてアセトアルデヒドが多く,強いアレルギー反応を起こすことがある。
(4)つけ爪に主に使われている樹脂はフェノール樹脂である

 

正解(4)…つけに主に使われている 樹脂はABS樹脂である



マニュキアやペディキュアの塗料に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。

(1) 塗料はカラーエナメルといい,アクリルやニトロセルロースなどの合成樹脂と顔料を有機溶剤に溶いたものである。
(2) 色材は無機顔料や有機原料,パール色素等が用いられる。
(3) 有機溶媒を扱うため刺激臭が発生し引火性もあるので,換気の徹底,火気を遠ざける必要がある。
(4) 除光液は塗布したマニキュアを落とす目的で使用され、エナメルリムーバーともいい。主な成分はエタノールである。

正解(4)…除光液は塗布したマニキュアを落とす目的で使用され、エナメルリムーバーともいい。主な成分はアセトンである。