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美容技術理論

20.日本髪について まとめ

日本髪

日本髪とは?



日本髪は、日本の風俗を代表するものの1つとして、古くから伝統的に受けつがれてきたヘアスタイルです。

日本髪の原型は、江戸時代(寛永年間)の兵庫髷と言われています。

日本髪は、徳川幕府による鎖国がによって、日本独自のものとして発達してきました。

徳川幕府の時代に現れた日本髪の種類だけでも女性で150種、男女子とも合わせて300種あるとされています。

日本髪の各部の名称

日本髪は、前髪、鬢、髱、髷から構成されています。

①前髪 ②鬢 ③鬢尻 ④前髷 ⑤後髷(いち) ⑥髷 ⑦根 ⑧髱

鬢(びん)について

日本髪は、両サイドの鬢(びん)が最も崩れやすいです。

崩れかかったときには、鬢出しでとかし、鬢窓(前髪と鬢との境のところ)を張り上げ、耳の後ろから鬢出しを入れて鬢の後ろをかき下ろします。

入浴や化粧のときには、鬢あげで上げておくと崩れ防止になります。

日本髪の種類

稚児髷

特徴

稚児髷は、江戸時代に発生した上流階級の髪型で、頭上、左右に分かれた高い輪をつくるものです。

どんな人の髪型?

明治時代に入ってから童女の髪型になりました。

現代では子どもの七五三などに用いられます。

桃割れ

特徴

桃割れは、左右に毛を分けて輪にし、後頭部で結び、髷をふくらませたものです。

どんな人の髪型?

明治時代入ってから少女が結うようになりました。

銀杏返し

特徴

銀杏返しは、江戸時代の末期から始まった髪型で、髷の上を2つに分け、左右に曲げて半円形に結んだ髪型です。

若い女性は髷を大きく結い、中年以上は小形に結う。

どんな人の髪型?

はじめは少女の髪型とされていましたが、しだいに年齢制限がなくなりました。

唐人髷

特徴

唐人髷は、丸い髷の前の部分が中央で割れていて、桃割れと銀杏返しを一緒にしたような形をしています。

江戸末期から行われるようになりました。

どんな人の髪型?

唐人髷は、少女の髪の結い方です

天神髷

天神髷は、銀杏返しの変形で、銀杏返しの髷の中央を髪で巻きでとめたものです。

島田髷



特徴

島田髷は、立体的な美と変化に富み、安定感のある髪型です。

日本髪の中でも最も代表的な髪型とされています。

種類

高島田、文金高島田 髷を高く結ったもの
つぶし島田 髷の中央を低く結ったもの
結綿島田 つぶし島田の中央を布で結び束ねたもの

髷を高く結ったものを高島田文金高島田とよび、髷の中央を低く結ったものをつぶし島田と呼びます。

結綿島田は、つぶし島田の中央を布で結び束ねたものです。

他にも、島田髷の種類はたくさんあります。

どんな人の髪型?

文金高島田は婚礼のときの髪型とされています。

高島田は、主に若い女性に結われるので、未婚者髷ともいわれます。

丸髷

特徴

丸髷は、江戸時代初期の勝山髷から起こったもので、頭頂部に楕円形の平たい髷をつけた髪型です。

若い人は大きな髷年齢とともに小さい髷を使用します。

若い既婚者は、年長者は水色の手絡(てがら…日本髪に用いる布の髪飾り)をつけていました。

どんな人の髪型?

明治時代では、既婚者の証とされていました。

まとめ表

髪型と特徴

髪型名 特徴
稚児髷 左右に分かれた高い輪をつくる
桃割れ 左右に毛を分けて輪にし、後頭部で結び、髷をふくらませる
銀杏返し 髷の上を2つに分け、左右に曲げて半円形に結う
唐人髷 桃割れと銀杏返しを一緒にしたような形
天神髷 銀杏返しの変形で、銀杏返しの髷の中央を髪で巻きでとめたもの
島田髷 高島田、文金高島田 髷を高く結ったもの
つぶし島田 髷の中央を低く結ったもの
結綿島田 つぶし島田の中央を布で結び束ねたもの
丸髷 頭頂部に楕円形の平たい髷をつけたもの

髪型と対応人物

髪型名 特徴
稚児髷 童女の髪型。現代では子どもの七五三などに用いられる。
桃割れ 少女
銀杏返し はじめは少女の髪型とされていたが、しだいに年齢制限がなくなった。
唐人髷 少女
天神髷
島田髷 高島田、文金高島田 高島田は、若い女性に結われる(未婚者髷ともいわれる)

文金高島田は婚礼のときの髪型。

つぶし島田
結綿島田
丸髷 既婚者

日本髪と調和



日本髪には俗に、「粋な髪」「上品な髪」という言葉があります。

島田髷のなかでは、「つぶし島田」などは粋な髪といわれます。

粋な髪とは?

全体に線のくっきり出た髪が「粋な髪」とよばれます。

こんな髪が粋だ!

【粋な髪の特徴】

  • 根の位置が下がり気味
  • が横に張らずに細め
  • 髪全体に丸みが少ない

これは、すっきりした着こなしに合うように考えられています。

上品な髪とは?

上品な髪」とは、全体にふっくらした感じの髪のことを言います。

こんな髪が上品だ!

【上品な髪の特徴】

  • 髪の幅がやや広いもの
  • 前髪に丸みをもったもの
  • 体のやわらかみに調和しているもの

日本髪のバランス

日本髪は、顔の形に合わせてバランスを取ることが重要です。

以下の点に注意すると調和が取れて良いとされています。

前髪の張り出し(先端部分)

・・・鼻の頂点(鼻尖)の高さと揃えるとGOOD

鬢の下端

・・・鼻翼にそろえるとGOOD

髱の下端

・・・顎か、顎より少し上がった位置にそろえるとGOOD

日本髪の装飾品

日本髪の装飾品には、次のようなものがあります。

  • 花簪(飾櫛)
  • 花簪(前挿し) 
  • びら簪(前挿し)
  • 平打ち(後挿し) 
  • 玉簪
  • 芳丁
  • 飾櫛(前櫛)
  • 笄(中挿し)
  • 根がけ
  • 手絡(かけもの)

花嫁の文金高島田につける装飾品

花嫁の文金高島田につける装飾品には、次のようなものがあります。

  • 中挿し
  • 丈長(ひら元結)
  • 羽根元結
  • 後挿し
  • 前挿し
  • 前飾り
  • 根飾り
  • 飾櫛

日本髪の結髪道具

日本髪の結髪道具には、次のようなものがあります。

  1. 櫛(くし)
  2. 髢(かもじ)

それぞれ見ていきましょう!

①櫛(くし)類

日本髪の結髪用櫛(くし)類は、以下のようなものがあります

  1. 元結通し
  2. はまぐり歯
  3. きわ出し
  4. 鬢出し
  5. 鬼歯ねずみ歯
  6. 月形
  7. 毛筋の抜き歯
  8. 細歯のとかし櫛
  9. 中歯のとかし櫛
  10. 荒歯のとかし櫛



元結通し

元結通しは、桃割れや銀杏(いちょう)返しなどの輪ものを結うときに、元結を通して使う櫛(くし)

はまぐり歯

はまぐり歯は、全体の仕上げに使う櫛(くし)

きわ出し

きわ出しは、鬢(びん)の下の方の際、生え際の毛を整えるのに使う櫛(くし)

鬢出し

鬢出しは、鬢(びん)を裏からふくらませたり、形を整えたりする櫛(くし)

鬼歯ねずみ歯

鬼歯ねずみ歯は、仕上げに表面の毛の流れを整える櫛(くし)

月形

月形は、後髷(うしろまげ)の丸い部分をとかすのに使う櫛(くし)

毛筋の抜き歯

毛筋の抜き歯は、前髷(まえまげ)などを広げるのに使う櫛(くし)

細歯のとかし櫛

細歯のとかし櫛は、仕上げに使う最も目の細かい櫛。前髪・髱(たぼ)髪(びん)などを形づくるのに使う櫛(くし)

中歯のとかし櫛

中歯のとかし櫛は、荒歯と細歯の間に使う櫛(くし)

荒歯のとかし櫛

荒歯のとかし櫛は、おおまかに髪をとくのに使う櫛(くし)

②髢(かもじ)類

髢(かもじ)とは、髪の形を整えるために、つけ足す髪の毛のことを言います。

髢(かもじ)類は、以下のようなものがあります

  1. 根髢(ねかもじ)
  2. 紺紙(こんし)
  3. 前髪髢
  4. 前髪おさえ
  5. 前髪のすき毛
  6. 元結
  7. 鬢のすき毛
  8. 髷型(枕)髱のすき毛

それぞれ見ていきましょう!

❶根髢(ねかもじ)

根髢は、髷(まげ)にボリュームを出すために、根に結わえ付けて使用する髢(かもじ)

❷紺紙(こんし)

紺紙は、固練りの油を塗って、壊れにくくするために髱(たぼ)鬢(びん)髷 (まげ)の形に切って裏側に貼り付けて使用するもの

❸前髪髢

前髪髢は、前髪にボリュームを出すために、根に結わえ付けて使用するもの

❹前髪おさえ

前髪おさえは、結髪(けっぱつ)の際、前髪をおさえるもの。

❺前髪のすき毛

前髪のすき毛は、前髪の形を支えるために、内側に入れて使用するもの

❻元結

元結は、和紙をこより状にしたヒモ状のもの

❼鬢のすき毛

鬢のすき毛は、髪(びん)の形を支えるために、内側に入れて使用するもの

❽髷型(枕)

髷型(枕)は、髷(まげ)のボリュームを出しつつ軽量化を図るために使うもの

❾髱のすき毛

髱のすき毛は、髱(たぼ)の形を支えるために、内側に入れて使用するもの

かつら

かつらの使用上の注意

かつらの使用上の注意は、以下のようなものがあります

  • 涼しく湿気の少ない所に保存し、ときどき風を通す。
  • ほこりが付かないように箱におさめておく