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<<チェックポイント>>
衛生管理では、
① 公衆衛生・環境衛生
② 感染症
③ 衛生管理技術
が【重点項目】とされています。要チェックです。
目次
飲食物を介して感染する感染症
飲食物を介して感染する感染症には、どんなものがある?
- 細菌性赤痢
- 腸管出血性大腸菌感染症
- A型肝炎
など
細菌性赤痢
細菌性赤痢とは?
- 赤痢菌を病原体とする腸管感染症。
- わが国では、近年輸入例によるものが多い。
細菌性赤痢は、何類感染症?
- 三類感染症。
細菌性赤痢の潜伏期間は?
- 細菌性赤痢の潜伏期間は、1~7日ほどです。
細菌性赤痢の症状は?
- 感染後、1~7日ほどの潜伏期を経て、下痢・発熱・腹痛等が発症。
- 特徴的な症状は、粘血便(膿や血液が混じった便)やしぶり腹(便意があるのに排便はない状態)が伴う。
細菌性赤痢の病原体・感染源・感染経路は?
- 感染経路は主に飲食物が媒介する
- 患者の便から菌が排出されるため、排便後の手指やトイレなどに菌が付いていた場合に、二次感染が起こります。
- 手洗い不十分なまま調理した食べ物を食べたり、トイレのドアノブや水道ノブを介して接触することで菌が口から入り感染します。
腸管出血性大腸菌感染症
腸管出血性大腸菌とは?
- 大腸菌は、家畜やヒトの腸内にも存在し、そのほとんどは害がないが、中にはヒトに下痢などの症状を引き起こす大腸菌があり、病原性大腸菌と呼ばれます。
- 病原性大腸菌(ヒトに下痢などの症状を引き起こす大腸菌)の約170種類のうちベロ毒素を産生し、出血を伴う腸炎や溶血性尿毒症症候群を起こすものを腸管出血性大腸菌と呼ぶ。代表的なものにO157、O26、O111などがあります。
- 重症化するものの多くはO157。
腸管出血性大腸菌感染症は、何類感染症?
- 三類感染症。
腸管出血性大腸菌感染症の潜伏期間は?
- 腸管出血性大腸菌感染症の潜伏期間は、4~8日間です。
腸管出血性大腸菌感染症の症状は?
- 多くの場合は、感染して4~8日間の無症状の潜伏期間を経て、激しい腹痛をともなう頻回の水様便の後に血便が出現する(出血性大腸炎)。
- 無症候性から軽度の下痢、激しい腹痛、水様便、さらに、著しい血便とともに重篤な合併症を起こし死に至るものまで様々です。
- 患者の6〜7%では、発症数日後から2週間以内にベロ毒素による溶血性尿毒症症候群などの合併症が発症する場合があります。
- 小児、乳幼児、高齢者では腎臓に障害を起こしたり死亡したりすることもあります。
腸管出血性大腸菌感染症の病原体・感染源・感染経路は?
- 病原体はほとんどが腸管出血性大腸菌O157またはO26であり、感染源はこれに汚染された飲食物・井戸水や患者の便です。
- 感染経路は通常、飲食物を介しての経口感染。
- 腸管出血性大腸菌感染症は、患者や保菌者の便を通じて、家族などに2次感染するおそれがあります。
- 腸管出血性大腸菌感染症は、生野菜が原因食品となることもあります。
腸管出血性大腸菌感染症の予防対策は?
- 腸管出血性大腸菌は75℃で1分間加熱すれば死滅します。
- 食品は十分に加熱し、調理後の食品はなるべく早く食べ切るようにします。
- 二次感染予防として、適切な食品衛生管理・十分な手洗いを心がけます。
A型肝炎
A型肝炎は、何類感染症?
- 四類感染症。
A型肝炎の特徴は?
- A型肝炎ウイルス感染による疾患。
- B型肝炎やC型肝炎のような持続性感がなく、慢性肝炎に移行しない。
- 一過性の急性肝炎が主症状であり、治癒後には強い免疫が残されます。
- 最近の日本のA型肝炎では乳幼児、学童の患者はほとんど見られず、患者の高年齢化が顕著です。
- 大規模な集団発生はみられないが、飲食店を介した感染や、海外渡航者の感染がみられます。
- 発展途上国においてはA型肝炎が常在しているため、海外渡航の際には予防接種などの対策が必要です。海外渡航時(特に東南アジア)では生食は避けた方が良い。
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