衛生管理

11.⭐️感染症(血液などによるもの) まとめ

<<チェックポイント>>

衛生管理では、

① 公衆衛生・環境衛生
② 感染症
③ 衛生管理技術

が【重点項目】とされています。要チェックです。

血液等を介して感染する感染症

血液等を介して感染する感染症には、どんなものがある?

  • B型肝炎
  • C型肝炎
  • 梅毒
  • 後天性免疫不全症候群(AIDS/エイズ)

など



B型肝炎(重要)

B型肝炎とは?

  • B型肝炎は、B型肝炎ウイルスに感染することで発症する肝臓の感染症。
  • 感染者は、全世界で3億5000万人、日本で130~150万人といわれている(2021年時点)。

B型肝炎は、何類感染症?

  • 五類感染症。

B型肝炎の潜伏期間は?(重要)

  • B型肝炎の潜伏期間は、1~6ヶ月です。
  • B型肝炎の潜伏期間は、1~6ヶ月と長いです。重要です。

B型肝炎の症状は?

  • 1~6ヶ月の潜伏期間を経て発病します。
  • 症状としては、全身 感、食欲不振、悪心、幅吐があります。皮膚や目の白い部分が黄色くなる黄疸が出てくることもあります。
  • ほとんどは重症化することなく回復するが、1〜2%は劇症肝炎という死亡率の高い病気に進行することがあります。
  • 肝硬変、肝がんへと進む場合もあります。

B型肝炎の病原体は?

  • 病原体はB型肝炎ウイルス。

B型肝炎の感染源は?

  • 感染源はB型肝炎ウイルスのキャリアなどの血液が主。
  • また、B型肝炎には一過性感染持続性感染があります。

B型肝炎の感染にはどんな種類がある?

B型肝炎には一過性感染と持続性感染がある

一過性感染

感染が一過性のもの

  • 成人してから感染した場合、通常感染は一過性のもので、ウイルスは完全に排除されて治癒します。
  • 感染者の20~30%が発病し、急性肝炎を起こす(顕性感染)。そのほかの人は無症状のまま感染は終了する(不顕性感染)。
  • ほとんどは重症化することなく回復するが、急性肝炎を起こした1〜2%は劇症肝炎という死亡率の高い病気に進行することがあります。
  • 感染経路はキャリアとの性的交渉による場合と、医療行為に伴う場合があります。後者の場合には、ウイルスに汚染された医療器具(注射針など)による傷を負った際の感染がほとんど。
持続性感染

感染が持続的に続くもの

  • 大部分がキャリアの母親からの出産時の感染である(垂直感染)。
  • 出産時の感染や、乳幼児期に感染した場合は、ウイルスを排除することができない持続性感染者(キャリア)となる場合があります。
  • 持続性感染者が思春期から30歳頃になると肝炎を発症するが、多くの場合は症状は軽い。
  • しかし持続性感染者の10~20%は慢性肝炎へと進行し、肝硬変や肝がんを発症する者もいます。

B型肝炎の持続性感染の感染経路は?

  • 一過性感染では、キャリアとの性的交渉による場合と、医療行為に伴う場合があります。後者の場合には、ウイルスに汚染された医療器具(注射針など)による傷を負ったための感染がほとんど。
  • 持続性感染では、大部分がキャリアの母親からの出産時の感染である(垂直感染)

B型肝炎の持続性感染の予防対策は?

  • B型肝炎のワクチンは開発されており、定期の予防接種があります。
  • 母子感染予防のため、新生児に対するワクチン投与は有効です。
  • 血液が皮膚に付いた場合、傷が無ければ大丈夫だが、基本的に流水で素早く洗い流す。
  • 不特定多数との性的接触を避けます。
  • 性交時にコンドームを付けるのは勿論、他のウイルスよりも感染力は強いため、その他の行為なども気をつけたほうがよい。

C型肝炎

C型肝炎は、何類感染症?

  • 五類感染症。

C型肝炎の特徴は?

  • C型肝炎ウイルスの感染により起こる肝臓の病気。
  • ほとんどが輸血による感染です。
  • 1990年以降、献血に際してC型肝炎の検査が行われるようになり、発生頻度は大幅に減少した。
  • 感染すると約70%の人が持続感染者となり、慢性肝炎・肝硬変・肝がんと進行する場合があります。

C型肝炎の感染経路は?

  • ほとんどが輸血による感染です。

後天性免疫不全症候群(AIDS/エイズ)(重要)

後天性免疫不全症候群(AIDS/エイズ)は、何類感染症?

  • 五類感染症。

後天性免疫不全症候群(AIDS/エイズ)の特徴は?

  • 完治ができず、致命率の高い感染症ではあるが、現在ではある程度の症状はコントロールできるようになった
  • わが国では1985年に最初の患者が公式に確認された。
  • 感染者・患者は現在は上昇中です。

後天性免疫不全症候群(AIDS/エイズ)の潜伏期間は?(重要)

  • 潜伏期間は、数ヶ月〜約5年であり、その後10〜30%の人が発病します。

後天性免疫不全症候群(AIDS/エイズ)の症状は?(重要)

  • 感染すると体の中の免疫力が壊されてしまうので、免疫機能が低下します。
  • 健康時には抑えられていた病原性の弱い微生物やウイルスが暴れだし、さまざまな病状が現れ、日和見感染などを起こす。
  • 病気が進行すると、通常は発病しないカビによる感染症を起こす。
  • HIVに感染しても、ほとんどの人は無症状(無症候性キャリア)。さらに免疫が弱くなると、いくつかの日和見感染などを起こす。この状態をエイズの発症という。
  • 感染の有無は、感染後6〜8週間経てば抗体検査で判定可能です。

後天性免疫不全症候群(AIDS/エイズ)の病原体・感染源・感染経路は?(重要)

  • 病原体はヒト免疫不全ウイルス(HIV)
  • 感染者の精液・血液などに含まれており、主な感染経路は性的接触と血液感染

後天性免疫不全症候群(AIDS/エイズ)の予防対策は?(重要)

  • 有効な予防法はエイズに対する正しい知識をもつこと。
  • 感染力はきわめて弱いため、感染経路を理解し、遮断すれば通常の生活では心配はない。
  • 不特定多数との性的接触を避ける
  • コンドームの着用。
  • 血液が付着しやすいもの(カミソリ…)の取り扱いに注意します。
  • 血液や体液の取り扱いを衛生的にすること
  • 後天性免疫不全症候群(エイズ)は、現在のところ、有効なワクチンはない

梅毒



梅毒は、何類感染症?

  • 五類感染症。

梅毒の患者数の動向は?

  • 2010 (平成22)年以降、患者数は増加の傾向にあります。

症状(後天性梅毒の場合)

  • 主に患者との性的接触により感染。
  • 症状は皮膚症状から始まり、適切な治療が行われないと数年から10年以上にわたって進行し、全身症状があらわれ、死に至る場合もあります。

症状(先天性梅毒の場合)

  • 母親が感染者の場合に垂直感染により胎児にうつるもの。症状は同じ。

梅毒の病原体・感染源・感染経路は?

  • 病原体は梅毒トレポネーマという細菌。
  • 感染源は患者の病巣部の皮膚及び粘膜の分泌物や血液。
  • 感染経路は患者との性的接触と母親からの垂直感染が主。

梅毒の予防対策は?

  • 梅毒に予防接種はない
  • 不特定多数との性的接触を避けます。
  • コンドームの着用。
  • 血液が付着しやすいもの(カミソリ…)の取り扱いに注意します。
  • 血液や体液の取り扱いを衛生的にすること。