神経
神経は、何と何に分けられる?
神経は、中枢神経と末梢神経に分けられます。
中枢神経は、何と何に分けられる?
中枢神経は脳と脊髄に分けられます。
末梢神経は、何と何に分けられる?
末梢神経は、解剖学的には、脳神経と脊髄神経に分けられ、機能面では体性神経と自律神経に分けられます。
まとめ表
神経 | 中枢神経 | 脳 | ・・・大脳・小脳・間脳・中脳・橋・延髄 | ||||||
脊髄 | |||||||||
末梢神経 | 脳神経 | ||||||||
脊髄神経 | |||||||||
自律神経 | 交感神経 | ||||||||
副交感神経 | |||||||||
体性神経 | 運動神経 | ||||||||
知覚神経 |
中枢神経について
脳は、どんな風に分けられる?
脳は、大脳・小脳・脳幹に分けられます。脳幹は、間脳・中脳・橋・延髄に分けられます。
大脳
大脳の半球とは?
・・・左右で大脳半球に分けられていて、左半球、右半球と呼ばれます。
大脳皮質(だいのうひしつ)とは?
大脳皮質(だいのうひしつ)…大脳の表面のこと。神経細胞が多い。灰白色をしており、灰白質とも呼ばれます。前頭葉・頭頂葉・側頭葉・後頭葉の4つに分けられます。
髄質(ずいしつ)とは?
髄質(ずいしつ)…大脳内部のこと。神経繊維が多い。白色で白質とも呼ばれます。
大脳 | 大脳皮質 | 前頭葉 |
頭頂葉 | ||
側頭葉 | ||
後頭葉 | ||
髄質 |
間脳のはたらきは?
・・・間脳の中には、視床下部、下垂体が存在しています。
視床下部…体温・睡眠・食欲などの自律神経機能の中枢を担う
下垂体…内分泌系の調整
小脳のはたらきは?
・・・平衡感覚、深部感覚、随意運動調整の中枢を担う。
延髄のはたらきは?
・・・呼吸・循環などの生命維持機能や、発汗・涙・唾液の分泌などの中枢を担う
脊髄の分類
・・・頸髄・胸髄・腰髄・仙髄・尾髄に分けられます。
それぞれは、頸椎(7対)・胸椎(12対)・腰椎(5対)・仙椎(5対)・尾椎(1対)という骨のなかに入っている
末梢神経について
末梢神経は、解剖学的どんな風に分けられる?
末梢神経は、解剖学的には、脳神経と脊髄神経に分けられ、機能面では体性神経と自律神経に分けられます。
脳神経と脊髄神経
脳神経は12対。脊髄神経は31対あります。
- 脳神経
- 脊髄神経
- 体性神経
- 自律神経
脳神経は何対ある?
12対の脳神経が脳から出ている
脊髄神経は何対ある?
脊髄神経は31対あります。
脊髄神経の数まとめ表
神経の数 | |
頸髄 | 8対 |
胸髄 | 12対 |
腰髄 | 5対 |
仙髄 | 5対 |
尾髄 | 1対 |
体性神経とは?
・・・運動に関わっている神経
知覚神経とは?
皮膚などにある感覚器で受け取った刺激を脳に伝える神経。求心性神経とも呼ばれます。(感覚器→心臓に向かっていくの流れなので求心)
運動神経とは?
脳からの命令を筋肉に伝えて体を動かす役割を持つ神経。遠心性神経とも呼ばれます。(心臓→腕などの筋肉に向かっていくの流れなので遠心)
自律神経とは?
筋肉や皮膚、内臓、呼吸などを最適な状態に調整する神経。交感神経と副交感神経に分けられます。
交感神経とは?
闘争時、緊張時などに働く神経。アドレナリンというホルモンの分泌を促す。
瞳孔は開き、皮膚血管は収縮して出血を少なくしようとし、筋肉の血管は拡張し多くの血液を流そうとします。
気管支は拡張しより多く息を吸おうし、消化器の機能は抑制され余計なエネルギーの消費を抑える
副交感神経とは?
リラックスしたときに働く神経。交感神経の逆の働きをする
自律神経のはたらきまとめ表
部位 | 副交感神経 | 交感神経 |
心臓(心筋の収縮力) | 抑制 | 増加 |
心臓(心拍数) | 減少 | 増加 |
血管(消化器・皮膚) | 拡張 | 収縮 |
血管(心臓・骨格筋) | 収縮 | 拡張 |
消化器の機能 | 亢進 | 抑制 |
気管支 | 収縮 | 拡張 |
瞳孔 | 縮小 | 拡張 |
唾液 | 希薄・多量 | 濃厚・少量 |
子宮 | 弛緩 | 収縮 |
立毛筋 | 収縮 |