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香粧品

8.皮膚清浄用香粧品・石けんについて まとめ

石けんについて



石けんの構成

一般の石けんは、油脂に水酸化ナトリウムや水酸化カリウムなどのアルカリを加え、加水分解(=けん化)して製造されます。

言い換えると、油脂をけん化すると、石けんとグリセリンができる。ということになります(下の✔️ポイント参照)

油脂 + (水酸化ナトリウム or 水酸化カリウム)

 加水分解(=けん化)

石けん + グリセリン

油脂にアルカリを加えて加熱すると油脂は加水分解されて石けんグリセリンが得られる。この石けんができる反応をけん化という。

石けんの分類

石けんは、その製造方法により機械練(きかいねり)石けん枠練(わくねり)石けんがあり、石けんは、ほとんどが機械練石けんです。枠練石けんには透明石けんがあります。

石けん 機械練石けん ほとんどの石けんがこれ(化粧石けんなど)
枠練石けん 透明石けん

石けんの作用

石けんは、軟水中(日本の水は軟水)でよく泡立ち、洗浄作用を発揮します。硬水では、泡立ちが悪いです。

また、石けんは、陰イオン界面活性剤の一種です。

石けん

動物や植物から得られる油脂を原料として、これに水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムどちらも強いアルカリ)を加え加水分解して作られます。

水酸化ナトリウムを加えて作った石けんは硬くなるので、硬質石けんといいます。

水酸化カリウムを加えて作った石けんは柔らかくなるので、軟質石けんといいます。

  • 石けんは、油脂を酸で加水分解して作る。→×
  • 水酸化ナトリウム、水酸化カリウムは強塩基性(強いアルカリ性)。アルカリで加水分解する。



石けんの種類とその特徴

化粧石けん ・化粧石けんは、石けん素地に香料や色素などを加えて機械練法によって製造される。

・皮膚を保護し、使用感をよくするため、泡をクリーム状にするために、ラノリン、オリーブ油、高級アルコールなどを配合したものは、過脂肪石けんとよばれる。

・皮膚に対する刺激が少ない。

・牛脂とヤシ油、パーム油などの低級脂肪酸が少ない油脂を用いる。

透明石けん ・透明石けんは石けん素地にアルコールやショ糖などを加えて枠練法で製造される。

・一般の透明石けんはナトリウム石けんが多い最近はトリエタノールアミン石けんもある

・透きとおった外観が美麗で使用後の肌の感触を滑らかにする。

・洗顔用として用いられることが多い。

・牛脂やヤシ油、ヒマシ油などが原料で、透明化剤としてエタノールや砂糖などが配合される。

薬用石けん 薬用石けんは、ニキビや体臭の防止を目的として殺菌剤(塩化ベンザルコニウム、トリクロロカルバニリド、トリクロサン…)消炎剤(抗炎症剤)(グリチルリチン酸塩、アラントイン…)が配合される。

・皮膚の洗浄、殺菌、消臭のほか、ニキビなどの皮膚炎を予防する。

・普通の硬い石けんに殺菌剤やその他の薬剤を配合したもので医薬部外品に分類される。

合成化粧石けん ・合成化粧石けんの中でも皮膚や目の粘膜に対する刺激や毒性がないN-アシルグルタミン酸塩を主剤としたものが、敏感肌の人に適している。

・シンデットバーやN-アシルグルタミン酸塩を主剤としたものは硬水でも泡立ちが良い。

・良好な気泡力、洗浄力があり、耐硬水性に優れている。

・日本と違い硬水の多い欧米では、陰イオン界面活性剤を主原料とした固形の白色洗浄剤(シンデットバー)が用いられている。

軟質石けん 水酸化カリウムを用いて作る。
  • 化粧石けん→機械練法
  • 透明石けん→枠練法

その他の清浄剤について

ボディシャンプー

日本では水酸化カリウム石けんを主成分としたものと、アルキル硫酸エステル塩を主成分としたものがあり、特に、アルキル硫酸ナトリウムを主成分としたボディシャンプーは、硬水中でも泡立ちが良く洗浄力があります。

洗顔クリーム

石けんの洗浄力と気泡力、クリームの皮膚保護作用を兼ね備えた洗顔用の清浄剤。

  • 洗顔後肌が突っ張るような感触はなく、マイルドでさっぱりしている。
  • 油脂原料に適量の陰イオン界面活性剤と水を加えたものや、非イオン界面活性剤に両面活性剤を加えたものもある。

クレンジングジェル

多価アルコールに、非イオン界面活性剤を組み合わせたもので、皮膚上の油性の汚れを溶解、分散させてふき取る又は水で洗い流す清浄剤。

汚れを溶かす速度が速く、水中へ微細粒子として分散させるので、クレンジング効果が良いのが特徴です。

クレンジングオイル

水を含まない液状油を主成分とした清浄剤。メイクアップ用香粧品となじませた後、拭き取る又は洗い流して除去します。

  • 水と混合したとき、O/W型エマルジョンを形成するタイプの非イオン界面活性剤が添加されている。
  • 刺激性は低い。



メイクアップリムーバー

メイクアップ用香粧品を皮膚から除去する清浄剤。油性溶剤型の製品が多いです。

  • メイク落としと洗顔兼用のものもある。
  • 兼用のものには石けんは用いられず、非イオン界面活性剤にシリコーン油などを加えた溶剤型がほとんど。(泡立たせず、溶かして落とすタイプがほとんどという意味。非イオン界面活性剤は、乳化力や可溶化力にすぐれ、泡立ちの少ないことが特徴)

皮膚用の洗浄剤まとめ問題

皮膚用の洗浄剤に関する次の記述のうち誤っているものはどれか

(1) 洗顔クリームは油性成分で,皮膚面の汚れやメイクアップ化粧品を溶解させたり,油相中の界面活性剤で顔料などを乳化分散させたりして拭き取るか水洗により除去する
(2) 化粧石けんは,石けん素地に香料や色素を加えて機械練法で製造される。
(3) 主成分が, N-アシルグルタミン酸のものは敏感肌の人に適さない。
(4) 透明石けんは, 石けん素地にショ糖やアルコールを加え枠練法で製造される

 

正解(3)…主成分が, N-アシルグルタミン酸のものは敏感肌の人に適している

石けんに関する次の記述うち,誤っているものはどれか

(1) 石けんは,陰イオン界面活性剤の一種である。
(2) 透明石けんは枠練り石けんである
(3) 油脂をけん化すると、石けんとワセリンができる
(4) 石けんは軟水中でよく泡立ち,洗浄作用を発揮する。

 

正解(3)…油脂をけん化すると、石けんとグリセリンができる

石けんの種類とその性質に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか

a.薬用石けんは、ニキビや体臭の防止を目的として収れん剤が配合される。
b.透明石けんは、石けん素地に香料や色素などを加えて機械練り法によって製造される
c.化粧石けんは、皮膚上の油性の汚れを乳化分散して清浄化する
d.一般の石けんは、油脂に水酸化ナトリウムや水酸化カリウムを加え加水分解して製造される

(1) aとb (2) bとc (3) cとd (4) aとd

 

正解(3)

a…薬用石けんは、ニキビや体臭の防止を目的として殺菌剤と消炎剤が配合される。

b…透明石けんは、石けん素地に香料や色素などを加えて枠練り法によって製造される

石けんに関する次の文章の ( )内入る語句の組合せのうち, 正しいものはどれか

「油脂に(A)を加えて加熱すると油脂は(B) されて石けんとグリセリンが得られるこの石けんができる反応を(C)という」

(1)A:アルカリ B:中 和 C:塩の加水分解

(2)A:酸 B:加水分解 C:けん化

(3)A:酸 B:中和 C:酸化

(4)A:アルカリ B:加水分解 C:けん化

 

正解(4)

皮膚用洗浄剤に関する次の記述のうち,正しいものはどれか。

(1)化粧石けんは石けん素地にアルコールやショ糖などを加えて枠練り法で製造される
(2) 透明石けんは,石けん素地に香料や色素などを加えて機械練り法によって製造される。
(3) 薬用石けんは、ニキビや体臭の防止を目的として収れん剤が配合される。
(4) 洗顔クリームの主剤は石けんの洗浄力とクリームの皮膚保護作用を兼ね備えている。

 

正解(4)

(1)…透明石けんは石けん素地にアルコールやショ糖などを加えて枠練り法で製造される
(2)…化粧石けんは,石けん素地に香料や色素などを加えて機械練り法によって製造される。
(3)…薬用石けんは、ニキビや体臭の防止を目的として殺菌剤と消炎剤が配合される。



石けんに関する次の記述のうち, 正しいものはどれか

(1) 石けんは,界面活性剤の一種である。

(2) 石けんは,油脂を酸で加水分解して作る。

(3)軟質石けんは,水酸化ナトリウムを用いて作る。

(4) 透明石けんは機械練石けんである。

 

正解(1)

(2) 石けんは,油脂をアルカリで加水分解して作る。

(3)軟質石けんは,水酸化カリウムを用いて作る。

(4) 透明石けんは枠練り石けんである。

透明石けんに関するつぎの文の 内に入る語句の組み合わせのうち、正しいものはどれか

「透明石けんは( A )で製造される高級脂肪酸の( B )塩で透明化剤として多価アルコールや ( C )などが配合されており,皮膚への作用が穏やかである。」

(1) A:機械練り法  B:カリウム   C:ショ糖
(2) A:枠練り法   B:ナトリウム  C:ショ糖
(3) A:機械練り法  B:ナトリウム  C:食塩
(4) A:枠練り法   B:カリウム   C:食塩

 

正解(2)

次の洗浄剤に関する記述のうち誤っているものはどれか

(1) 洗顔クリームは石けんの起泡力とクリームの皮膚保護作用を併せ持っている。
(2)ボディシャンプーにはカリウム石けんとアルキル硫酸ナトリウムがあるが,硬水中でも使えるのはアルキル硫酸ナトリウムを主成分とした方である.
(3)クレンジングジェルは多価アルコールに可溶化することができる非イオン界面活性剤を組み合わせたもので, クレンジングオイルは水を含まない液状油を主成分としている。
(4) メイクアップリムーバーはメイクアップ香粧品を皮膚から除去するもので、主成分は陰イオン界面活性剤である。

 

正解(4)…メイクアップリムーバーはメイクアップ香粧品を皮膚から除去するもので、主成分は非イオン界面活性剤である

石けんに関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a 化粧石けんには泡をクリーム状にする目的や,皮膚を保護し,使用感をよくするために,ラノリン, オリーブ油,高級アルコールを配合しているものがあり、過脂肪石けんとよんでいる。
b 薬用石けんに含まれている抗炎症剤には塩化ベンザルコニウム,トリクロロカルバニリドやトリクロサンがある。
c 薬用石けんに含まれている殺菌剤にはグリチルリチン酸塩とアラントインなどがある
d 一般の透明石けんはナトリウム石けんであるが、最近はトリエタノールアミン石けんもある。

(1) aとb (2) bとc (3) cとd (4) aとd

 

正解(4)

b…薬用石けんに含まれている殺菌剤には塩化ベンザルコニウム,トリクロロカルバニリドやトリクロサンがある。

c…薬用石けんに含まれている抗炎症剤にはグリチルリチン酸塩とアラントインなどがある

合成石けんに関する次の記述のうち、正しいものはどれか

(1)日本と違い硬水の多い欧米では,陽イオン界面活性剤を主原料とした固形の白色洗浄剤(シンデットバー)が用いられている。
(2)わが国ではN-アシルグルタミン酸塩を主剤としたものが皮膚や眼に対しての刺激性や毒性もなく,水溶液が弱酸性で敏感肌の人に推奨されている。
(3)シンデットバーやN-アシルグルタミン酸塩を主剤としたものは硬水では泡立ちが悪い。
(4)合成石けんは分類上石けんではなく,その他の洗浄剤に分類される。

 

正解(2)

(1)日本と違い硬水の多い欧米では,陰イオン界面活性剤を主原料とした固形の白色洗浄剤(シンデットバー)が用いられている。

(3)シンデットバーやN-アシルグルタミン酸塩を主剤としたものは硬水でも泡立ちが良い

(4)合成石けんは石けんに分類される

その他の洗浄剤に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか

(1)ボディシャンプーのなかでアルキル硫酸ナトリウムを主体としたものは硬水中でも洗浄力が落ちない。
(2) メイクアップリムーバーはメイクアップ香粧品を皮膚から除去するもので,油性溶材型のものが多い。
(3) クレンジングジェルは油性ジェルで、多価アルコールに可溶化することができる非イオン界面活性剤を組み合わせたもので、皮膚上の油性の汚れを溶解、分散させ拭き取るか、又は水で洗い流すタイプのものである。
(4)クレンジングオイルは水を含まない液状油を主成分とした液状クレンジング剤であるが、水と混合したときO/W型エマルジョンを形成するタイプの両性界面活性剤が添加されている。

 

正解(4)…クレンジングオイルは水を含まない液状油を主成分とした液状クレンジング剤であるが、水と混合したときO/W型エマルジョンを形成するタイプの非イオン界面活性剤が添加されている。