【関係法規】
問題 1
美容師の免許及び登録に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
(1)美容師の免許の申請には、結核及び皮膚疾患の有無に関する医師の診断書を添えなければならない。
(2)美容師免許申請書に記載した本籍地都道府県名だけでなく、住所も美容師名簿への登録事項である。
(3)美容師名簿の登録事項に変更が生じたときは、30日以内に、都道府県知事に名簿の訂正を申請しなければならない。
(4)美容師名簿に登録される前に美容を業とした場合、30万円以下の罰金に処されることがある。
解答(4) ふつう
(1)美容師の免許の申請には、精神の機能の障害に関する医師の診断書を添えなければならない。
(2)美容師免許申請書に記載した本籍地都道府県名だけでなく、住所も美容師名簿への登録事項である。→住所は登録事項ではない。
(3)美容師名簿の登録事項に変更が生じたときは、30日以内に、厚生労働大臣に名簿の訂正を申請しなければならない。
問題 2
美容師が業を行う場合に講ずべき措置に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a.業を行う場合に講ずべき衛生上必要な措置は、都道府県などの条例でも定められることとなっている。
b.美容師が業を行う場合に講ずべき措置の実施状況については、都道府県等の環境衛生監視員の立入検査の対象となっている。
c.美容師が業を行う場合に講ずべき措置をとらなかった場合、そのことにより、美容師は免許の取消処分を受けることがある。
d.美容師が業を行う場合に講ずべき措置をとらなかった場合、そのことにより、美容所の開設者は30万円以下の罰金に処されることがある。
(1)aとb
(2)bとc
(3)cとd
(4)aとd
解答(1) ふつう
c.美容師が業を行う場合に講ずべき措置をとらなかった場合、そのことにより、美容師は業務の停止処分を受けることがある。
d.美容師が業を行う場合に講ずべき措置をとらなかった場合、そのことにより、美容所の開設者は美容所の閉鎖を命じられることがある。
問題 3
美容所の開設者が美容所に講ずべき措置に関する次の文章の( )内に入る語句の組合せのうち、正しいものはどれか。
「美容所の開設者は、業務を開始する前に( A )が美容所に必要な衛生上の措置を講ずるに適する旨の( B )を受けた後でなければ、使用できない。これに反した場合、開設者は( C )に処されることがある。」
A B C
(1)器具機材 ── 確認 ── 開設の取消処分
(2)構造設備 ── 確認 ── 30万円以下の罰金
(3)器具機材 ── 立入検査 ── 30万円以下の罰金
(4)構造設備 ── 立入検査 ── 開設の取消処分
解答(2) ふつう
「美容所の開設者は、業務を開始する前に構造設備が美容所に必要な衛生上の措置を講ずるに適する旨の確認を受けた後でなければ、使用できない。これに反した場合、開設者は30万円以下の罰金に処されることがある。」
問題 4
美容師が美容所以外の場所で業を行う「出張美容」に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)出張美容を行える特別な事情は、都道府県等の条例でも定めることができる。
(2)出張美容において美容師が衛生上の措置を怠ったときは、業務停止処分を受けることがある。
(3)骨折、認知症等のために美容所に来ることが困難な人に対し、出張美容が認められる場合がある。
(4)衛生管理の徹底のため、管理美容師でなければ出張美容を行うことはできない。
解答(4) 易しい
(4)衛生管理の徹底のため、管理美容師でなければ出張美容を行うことはできない。→出張美容に管理美容師の資格は必要ない。
問題 5
「生活衛生関係営業の適正化及び振興に関する法律」に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)生活衛生関係営業の経営の健全化、振興等の措置が定められている。
(2)美容業では、開設者を組合員として、都道府県に1つの生活衛生同業組合を組織することができる。
(3)生活衛生同業組合は、営利を目的としており、加入、脱退には一定の制限がある。
(4)生活衛生同業組合は、組合員に対する設備改善等の資金のあっせんについても事業としている。
解答(3) ふつう
(3)生活衛生同業組合は、営利目的ではなく、加入、脱退は自由である。
【衛生管理(公衆衛生・環境衛生)】
問題 6
わが国の平均寿命に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)2011年の平均寿命は、男女とも世界のトップレベルである。
(2)2011年の男女の平均寿命の差は、10年以下である。
(3)2000年以降の女性の平均寿命は、低下傾向である。
(4)戦後の平均寿命の伸長は、公衆衛生の向上もその一因である。
解答(3) ふつう
(3)2000年以降の女性の平均寿命は、上昇傾向である。
問題 7
次の疾病のうち、生活習慣病に含まれないものはどれか。
(1)がん
(2)脳卒中
(3)心臓病
(4)うつ病
問題 8
高齢者の在宅福祉サービスに関する次の文章の()内に入る語句の組合せのうち、正しいものはどれか。
「在宅福祉サービスには、家事を援助する( A )サービスの他に、日帰りで老人福祉施設等に通所する( B )サービスや、かかりつけ医との連携による( C )サービス等がある。」
A B C
(1)ホームヘルプ デイ 訪問看護
(2)デイ ショートステイ ホームヘルプ
(3)訪問看護 デイ ショートステイ
(4)ショートステイ ホームヘルプ 訪問看護
解答(1) ふつう
「在宅福祉サービスには、家事を援助するホームヘルプサービスの他に、日帰りで老人福祉施設等に通所するデイサービスや、かかりつけ医との連携による訪問看護サービス等がある。」
問題 9
空気の成分等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)酸素は、空気の約78%を占めている。
(2)二酸化炭素は、地球温暖化との関係で注目されている。
(3)二酸化炭素は、人の呼気中にも含まれている。
(4)空気中には、細菌やウイルスが浮遊している。
解答(1) 易しい
(1)窒素は、空気の約78%を占めている。
- 酸素は約21%。
問題 10
わが国の上水道と下水道に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)水道水には、消毒のために塩素が加えられている。
(2)上水道の普及率は、2011年の時点で100%に達している。
(3)下水道は、上水道に比べて普及が遅れている。
(4)下水が処理施設で処理された後、再利用されることもある。
解答(2) ふつう
(2)上水道の普及率は、2011年の時点で100%に達していない。
- 2018年度ではおよそ98.0%。
【衛生管理(感染症)】
問題 11
次の感染症のうち、蚊によって媒介されるものはどれか。
(1)狂犬病
(2)デング熱
(3)腸チフス
(4)麻しん
解答(2) 易しい
(1)狂犬病→動物・節足動物を介する
(3)腸チフス→飲食物を介する
(4)麻しん→空気・飛沫を介する
問題 12
細菌に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)大きさはウイルスより大きい。
(2)球菌、桿菌、らせん菌に大別される。
(3)成分は80%がタンパク質である。
(4)増殖は菌体の2分裂によって行われる。
解答(3) ふつう
(3)成分は80%が水分である。
- タンパク質は10%
問題 13
予防接種に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)対象疾病により接種回数は異なる。
(2)対象疾病により接種対象年齢は異なる。
(3)麻しんワクチンはトキソイドである。
(4)定期に行うものと臨時に行うものがある。
解答(3) ふつう
(3)麻しんワクチンは生ワクチンである。
- トキソイド(無毒化毒素)→ジフテリア・破傷風ワクチンなど
問題 14
次の感染症のうち、患者によって汚染されたタオルに接触することによって感染するものはどれか。
(1)伝染性膿痂疹
(2)マラリア
(3)C型肝炎
(4)破傷風
解答(1) ふつう
伝染性膿痂疹(トビヒ)
皮膚に細菌が感染することで起こる皮膚の病気。
- 患者によって汚染されたタオルへの接触による感染が起こる。
- 美容所などでは特に注意する必要がある。
問題 15
結核に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
(1)結核の新規登録患者は、年間約1,000人である。
(2)定期の予防接種が実施されている。
(3)菌は、肺以外の場所に定着しても病変を起こさない。
(4)感染経路は、主として経口感染である。
解答(2) やや難
(1)結核の新規登録患者は、年間約20,000人である。
(3)菌は、肺以外の場所に定着しても病変を起こす。
(4)感染経路は、主として飛沫核感染(エアゾール感染)である。
【衛生管理(衛生管理技術)】
問題 16
美容所における消毒等に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
(1)病原微生物の付着した器具に触れて、手指に病原微生物が付着した状態を「感染」という。
(2)病原微生物を殺すか除去して、感染力をなくすことを「消毒」という。
(3)消毒には、必ず消毒薬を用いなければならない。
(4)美容師法施行規則で定められている器具の消毒方法は、あらゆる微生物を殺すか除去して、生きている微生物が存在しない状態にする方法に限られている。
解答(2) ふつう
(1)病原微生物の付着した器具に触れて、手指に病原微生物が付着した状態を「汚染」という。
(3)消毒には、必ず消毒薬を用いる必要はない。
- 消毒薬を用いる→化学的消毒法
- 熱や紫外線などを用いる→理学的消毒法
(4)美容師法施行規則で定められている器具の消毒方法は、あらゆる微生物を殺すか除去(=滅菌)して、生きている微生物が存在しない状態にする方法に限られてはいない。
問題 17
美容師法施行規則に定められた消毒方法に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a.血液の付着していない器具の消毒は、逆性石けんが0.1%以上の水溶液に10分間以上浸す。
b.血液の付着した器具の消毒は、1㎠当たり85マイクロワット以上の紫外線を20分間以上照射する。
c.血液の付着した器具の消毒は、76.9~81.4%のエタノール水溶液を含ませた綿又はガーゼで器具の表面を拭く。
d.血液の付着していない器具の消毒は、沸騰後2分間以上煮沸する。
(1)aとb
(2)bとc
(3)cとd
(4)aとd
解答(4) ふつう
b.血液の付着した器具の消毒は、1㎠当たり85マイクロワット以上の紫外線を20分間以上照射する。(=紫外線消毒)
→紫外線消毒は、血液の付着した器具の消毒には適さない。
c.血液の付着した器具の消毒は、76.9~81.4%のエタノール水溶液を含ませた綿又はガーゼで器具の表面を拭く。(=消毒用エタノールによる清拭法)
→清拭法は、血液の付着した器具の消毒には適さない。
→10分間以上消毒用エタノールに浸す方法が効果的。
消毒用エタノールによる化学的消毒法
- 76.9~81.4%のエタノール水溶液(=消毒用エタノール)を含ませた綿又はガーゼで器具の表面を拭く方法(=清拭法)
- 76.9~81.4%のエタノール水溶液(=消毒用エタノール)に浸す方法
問題 18
病原微生物の抵抗力に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)結核菌は、塩素剤に対して抵抗力が弱い。
(2)破傷風菌は、熱に対して抵抗力が強い。
(3)赤痢菌は、熱に対して抵抗力が弱い。
(4)ウイルスは、逆性石けんに対して抵抗力が強い。
解答(1) ふつう
(1)結核菌は、塩素剤に対して抵抗力が強い。
次亜塩素酸ナトリウムによる化学的消毒法
- 結核菌に対して殺菌力がほとんどない。
問題 19
消毒薬の特徴に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)次亜塩素酸ナトリウムは、ウイルスに対して効果がある。
(2)エタノールは、芽胞を有する細菌の芽胞に効果がある。
(3)両性界面活性剤は、結核菌に効果がある。
(4)逆性石けんは、結核菌には効果がない。
解答(2) ふつう
(2)エタノールは、芽胞を有する細菌の芽胞に効果がない。
消毒用エタノールによる化学的消毒法
- 芽胞には効力がない。
問題 20
血液が付着したタオルの消毒の方法に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a.80℃を超える温度で10分間蒸気消毒する。
b.逆性石けんが0.1%の水溶液に10分間浸す。
c.沸騰後2分間煮沸する。
d.次亜塩素酸ナトリウムが0.1%の水溶液に10分間浸す。
(1)aとb
(2)bとc
(3)cとd
(4)aとd
解答(3) ふつう
a.80℃を超える温度で10分間蒸気消毒する。(=蒸気消毒)(血液×)
b.逆性石けんが0.1%の水溶液に10分間浸す。(=逆性石けんによる消毒)(血液×)
c.沸騰後2分間煮沸する。(=煮沸消毒)(血液○)
d.次亜塩素酸ナトリウムが0.1%の水溶液に10分間浸す。(=次亜塩素酸ナトリウムによる消毒)(血液○)
血液の付着した器具に有効な消毒法
- 煮沸消毒(沸騰後2分間以上)
- 消毒用エタノールによる消毒(10分間以上器具を浸す)
- 次亜塩素酸ナトリウムによる消毒(0.1%以上の水溶液に10分間以上浸す)
【保健(人体構造)】
問題 21
マイボーム腺の説明として、正しいものはどれか。
(1)まつ毛の外側に位置している。
(2)皮脂腺の一つで、油性物質を分泌している。
(3)左右の目に一対の開口部がある。
(4)涙液膜の乾燥を促進するために働く。
解答(2) ふつう
(1)まつ毛の内側に位置している。
(3)左右の目に20~40ほどの開口部がある。
(4)涙液膜の乾燥を抑制するために働く。
問題 22
次の血球のうち、血色素(ヘモグロビン)を含むものはどれか。
(1)赤血球
(2)血小板
(3)リンパ球
(4)単球
問題 23
次の筋のうち、体性神経(運動神経)の活動によって収縮するものはどれか。
(1)心筋
(2)顔面筋
(3)血管の平滑筋
(4)気管の平滑筋
解答(2) ふつう
(1)(3)(4)はいずれも不随意筋
(2)のみ随意筋なので(2)が正解
問題 24
次の血管のうち、心臓に栄養を供給しているものはどれか。
(1)門脈
(2)肺動脈
(3)冠状動脈
(4)腸間膜動脈
問題 25
次の内分泌腺とホルモンの組合せのうち、正しいものはどれか。
(1)膵臓 ── コルチコイド
(2)卵巣 ── アンドロゲン
(3)甲状腺 ── インスリン
(4)副腎髄質 ── アドレナリン
解答(4) ふつう
(1)膵臓 ── インスリン
(2)卵巣 ── エストロゲン
(3)甲状腺 ── サイロキシン
(4)副腎髄質 ── アドレナリン
ちなみに、コルチコイドは、副腎性ホルモン。アンドロゲンは、男性ホルモンです。
【保健(皮膚科学)】
問題 26
皮膚の構造に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)表皮の色素細胞(メラノサイト)は、皮膚の色素であるメラニンをつくる細胞である。
(2)表皮には、ランゲルハンス細胞という免疫に関与する細胞が存在する。
(3)真皮の線維成分は、コラーゲンというタンパク質からなる膠原線維が、その大部分を占める。
(4)表皮の角化細胞(ケラチノサイト)は、エラスチンというタンパク質をつくる細胞系列である。
解答(4) 易しい
(4)表皮の角化細胞(ケラチノサイト)は、ケラチンというタンパク質をつくる細胞系列である。
問題 27
皮膚付属器官の構造に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)アポクリン腺は、皮膚表面に汗孔を作って開口している。
(2)脂腺(皮脂腺)は、毛包に開口して、皮膚や毛にあぶらを与えている。
(3)毛の主成分は、ケラチンという硫黄を含むタンパク質である。
(4)爪は、毛と違って成長周期というものはなく、絶えず成長を続けている。
解答(1) ふつう
(1)アポクリン腺は、わきの下、臍、乳輪、外耳道などに位置し、毛包に開口している。
問題 28
皮膚と皮膚付属器官の生理機能に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)表皮角質層のケラチンは、外力に対して強い抵抗力を持っている。
(2)体温調節作用を積極的に行うのは、立毛筋と脂腺である。
(3)皮脂の分泌は20~25歳で最高となる。
(4)経皮吸収には、表皮経路と皮膚付属器官経路がある。
解答(2) ふつう
(2)体温調節作用を積極的に行うのは、毛細血管と汗腺である。
問題 29
皮膚疾患に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)男性型脱毛症では、男性ホルモンのテストステロンが脱毛をすすめる。
(2)単純性疱疹(単純性ヘルペス)は、感冒や発熱したときに口唇やその周囲にできやすい。
(3)脂漏性皮膚炎は、フケ症やあぶら症の人に多く、黄色調の紅斑や落屑を伴う。
(4)尋常性痤瘡(ニキビ)は、毛包にウイルスが増殖しておこる疾患である。
解答(4) ふつう
(4)尋常性痤瘡(ニキビ)は、毛包に細菌が増殖しておこる疾患である。
問題 30
皮膚と皮膚付属器官の保健に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)皮膚の健康に必要な栄養は、体内から血液などによって供給される。
(2)皮膚の老化は、個人の素因や環境の要因に影響されない。
(3)あぶら症の皮膚は、毛孔に汚れやほこりがたまりやすく、ニキビができやすい。
(4)保湿剤は、入浴後、水分が残っている間に塗布すると効果的である。
解答(2)
(2)皮膚の老化は、個人の素因や環境の要因に影響される。
【物理化学】
問題 31
熱に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)発熱に電気を利用したヘアアイロンのロッド部分には、熱伝導の良い金属が使われる。
(2)液体が沸騰している間、熱を加えても温度は上がらない。
(3)赤外線は、黒色の物体によく吸収され、物体の温度を上げる。
(4)電流によって導線上に発生する熱量は、電流の流れた時間に反比例する。
解答(4) ふつう
(4)電流によって導線上に発生する熱量は、電流の流れた時間に比例する。
熱量 = 電力×時間
問題 32
電気に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)乾電池をつないだ回路に流れる一定方向の電流を直流電流という。
(2)電気器具に水が付着して絶縁不良になると漏電を生じることがある。
(3)家庭にあるコンセントから取り出す交流電流の周波数は、国内で統一されている。
(4)電気器具などで電流がする仕事の量(電力)は、電圧に比例する。
解答(3) ふつう
(3)家庭にあるコンセントから取り出す交流電流の周波数は、国内で統一されていない。
日本の電源周波数
東側50Hz
西側60Hz
問題 33
香粧品の原料に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
(1)パラフィンは炭化水素に分類される。
(2)ポリビニルピロリドン(PVP)はアミノ酸がペプチド結合でつながった構造を持つ。
(3)水性原料としてメタノールが使用される。
(4)グリセリンは防腐剤として使用される。
解答(1)
(2)タンパク質はアミノ酸がペプチド結合でつながった構造を持つ。
(3)水性原料としてエタノールが使用される。
【定期】メタノール【使用禁止】
(4)グリセリンは保湿剤として使用される。
問題 34
香粧品に配合される成分に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
(1)ヒアルロン酸は、保湿性に富む高分子で、皮膚では作られない。
(2)チオグリコール酸は、パーマ剤第2剤に配合される代表的な酸化剤である。
(3)パラフェニレンジアミンは、酸性染毛料に配合される染料である。
(4)ポリビニルピロリドンは、皮膜を形成する合成高分子で、ヘアスタイリング剤に配合される。
解答(4)
(1)ヒアルロン酸は、保湿性に富む高分子で、皮膚でも作られる。
ヒアルロン酸 → 天然物質(肌で作られます)
(2)チオグリコール酸は、パーマ剤第1剤に配合される代表的な還元剤である。
(3)パラフェニレンジアミンは、酸化染毛剤に配合される染料である。
酸化染毛剤 ≠ 酸性染毛料
問題 35
香粧品に配合される油性原料に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
(1)高級アルコールは貴重な高級品のアルコールという意味である。
(2)シリコーン油は水をはじく性質があり、スタイリング剤に配合される。
(3)炭化水素は口紅には配合されるが、クリームには配合されない。
(4)油脂は脂肪酸と高級アルコールのエステルである。
解答(2)
(1)高級アルコールは貴重な高級品のアルコールという意味ではない。
「高級アルコール」とは、品質が高級ということでなく、「アルコール分子中の炭素が6つ以上含まれているもの」を指します。
- 5つ以下のものは「低級アルコール」といいます。
(3)炭化水素は口紅には配合されるが、クリームにも配合される。
炭化水素 → 口紅、スティック状やクリーム状の製品などに配合される。
(4)油脂は脂肪酸とグリセリンのエステルである。
油脂 → 脂肪酸 + グリセリン
問題 36
界面活性剤に関する次の文章の( )内に入る語句の組合せのうち、正しいものはどれか。
「界面活性剤の作用の一つに洗浄作用がある。この作用を示すものに石けんがあるが、これは( A )界面活性剤である。また、油性原料を溶解した油相と水溶性原料を溶解した水相とを混合し、エマルジョンを形成させる作用を( B )といい、非イオン(ノニオン)界面活性剤がよく用いられる。その他、ヘアリンス剤に用いられ、毛髪に対して帯電防止効果がある界面活性剤として、塩化アルキルトリメチルアンモニウムなどの( C )アンモニウム塩が挙げられる。」
A B C
(1)陽イオン(カチオン) ── 乳化 ── 第一級
(2)陽イオン(カチオン) ── 可溶化 ── 第四級
(3)陰イオン(アニオン) ── 乳化 ── 第四級
(4)陰イオン(アニオン) ── 可溶化 ── 第一級
解答(3)
(A) 石けん → 陰イオン界面活性剤
(B) 油性原料を溶解した油相と水溶性原料を溶解した水相とを混合し、エマルジョンを形成させる作用 → 乳化作用
(C) 第四級アンモニウム塩 → 塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム…
問題 37
次の高分子化合物のうち、動物から採取されるものはどれか。
(1)キトサン
(2)ポリビニルアルコール
(3)アラビアゴム
(4)デンプン
解答(1)
(1)キトサン → 動物系天然高分子化合物
(2)ポリビニルアルコール → 合成高分子化合物
(3)アラビアゴム → 植物系天然高分子化合物
(4)デンプン → 植物系天然高分子化合物
問題 38
パーマ剤第1剤に使用されるアルカリ剤に関する次の文章の( )内に入る語句の組合せのうち、正しいものはどれか。
「アルカリ剤は毛髪を膨潤させる作用を持つが、pHが高いほど膨潤度は( A )なる。アンモニア水とモノエタノールアミンは、ともに( B )であるが、アンモニア水は( C )性が高く、モノエタノールアミンは( C )性がない。このため、第1剤の作用時間中に、アンモニア水は( C )によりアルカリ剤としての作用が徐々に弱まるが、モノエタノールアミンは持続する。」
A B C
(1)小さく ─ 強アルカリ剤 ─ 凝集
(2)小さく ─ 弱アルカリ剤 ─ 揮発
(3)大きく ─ 強アルカリ剤 ─ 揮発
(4)大きく ─ 弱アルカリ剤 ─ 凝集
解答(3)
(A) 大きく
- アルカリ剤は毛髪を膨潤させる作用を持つ。
- pHが高いほど膨潤度は大きくなる。
- 膨潤度を大きくするため、追加でアンモニア水やモノエタノールアミンなどのアルカリ剤を入れる。
(B) 強アルカリ剤
- アンモニア水 → アルカリ性
- モノエタノールアミン → アルカリ性
(C) 揮発
- アンモニア水 → 揮発性が高い
- モノエタノールアミン → 揮発性がない
問題 39
酸化染毛剤を用いたヘアカラーリングの前に行う皮膚アレルギー試験(パッチテスト)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
(1)染毛の30分前に行う。
(2)第2剤を皮膚に塗る。
(3)塗った部分は絆創膏等で覆わない。
(4)かぶれが生じた場合、別の酸化染毛剤でもう一度試験を行う。
解答(3)
(1)染毛の2日前(48時間前)に行う。
(2)使用する薬液を使用法に定められた割合で混合したテスト液を皮膚に塗る。
(4)かぶれが生じた場合、試験を止める。
問題 40
タンパク質に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)ケラチンは、タンパク質どうしが強固に結合した繊維状の硬タンパク質である。
(2)ペプチド結合は、ヒドロキシ基(-OH)とチオール基(-SH)の間の結合である。
(3)シスチン結合は、ポリペプチド鎖間の架橋構造を構成する結合の一つである。
(4)タンパク質を酸で加水分解すると、いろいろなアミノ酸を生じる。
解答(2)
(2)ペプチド結合は、カルボキシ基とアミノ基の間の結合である。
【美容理論】
問題 41
頭部の名称に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
(1)オトガイは、下唇の下に位置する。
(2)鼻唇溝は、鼻根から口角につながる溝である。
(3)鼻翼は、鼻尖と上唇の間に位置する。
(4)眉間は、眉毛と上眼瞼の中間に位置する。
解答(1) ふつう
(2)鼻唇溝は、鼻翼の付け根から口角につながる溝である。
(3)人中は、鼻尖と上唇の間に位置する。
(4)眉間は、左右の眉毛の中間に位置する。
問題 42
シザーズの選定と手入れ法に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
(1)シザーズを開閉したときに、ヒットゴム(接点)での接触圧が均等であるものがよい。
(2)動刃と静刃の間に、凹レンズ状のあきが正確につくられているものがよい。
(3)使用した後は、毛くずなどの汚れをふき取り、消毒してから清潔に保管する。
(4)ネジが緩んでしまうので、オイルはネジの部分に決してつけてはいけない。
解答(3)
(1)シザーズを開閉したときに、交点での接触圧が均等であるものがよい。
(2)動刃と静刃の間に、凸レンズ状のあきが正確につくられているものがよい。
(4)ネジの動作を円滑にするため、オイルはネジの部分につける。
問題 43
スキャルプトリートメントを施す場合の化学的な方法は、次のうちどれか。
(1)ヘアトニックを使用する。
(2)スキャルプマッサージを行う。
(3)ブラシを使用する。
(4)ヘアスチーマーなどの湿熱を利用する。
解答(1) ふつう
(2)(3)(4)→物理的方法
問題 44
カットに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)ワンレングスカットは、毛髪をすべて同一線上で切る技法である。
(2)グラデーションカットのグラデーションの幅の大小は、シェープするパネルの角度の大小によって決まる。
(3)レイヤーカットは、ボリュームを調整してスタイルに立体感をあたえる技法である。
(4)セイムレングスカットは、ロングスタイルのカッティングに多く用いられる。
解答(4) 易しい
(4)セイムレングスカットは、ショートスタイルのカッティングに多く用いられる。
問題 45
パーマネントウェーブに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)かかりにくい新生部には、あらかじめ第1剤を塗布し、ワインディングの後に再び第1剤を塗布するつけ巻き法を用いるとよい。
(2)パーマ剤で形成されるフルウェーブには、使用するロッドの3回転分の毛髪の長さが必要である。
(3)第1剤塗布後の放置タイムは、髪質によっても異なるがキャップをかぶせて10分前後を目安に様子をみるとよい。
(4)吸水性毛は、水分は吸収するが、薬液ははじくのでパーマネントウェーブはかかりにくい。
解答(4) ふつう
(4)吸水性毛は、水分を吸収し、薬液も吸収するのでパーマネントウェーブはかかりやすい。
問題 46
ヘアカーリングのステムに関する次の文章の( )内に入る語句の組合せのうち、正しいものはどれか。
「シェープされたストランドには、1つのステムと1つの角度がある。ストランドでカールを巻くとき、ステムの( A )は毛の流れを左右にし、( B )は仕上がりの( C )に関係する。」
(1)ボリューム ─ 位置 ─ 角度
(2)位置 ─ 方向 ─ 長さ
(3)方向 ─ 角度 ─ ボリューム
(4)角度 ─ 長さ ─ 方向
解答(3) ふつう
「シェープされたストランドには、1つのステムと1つの角度がある。ストランドでカールを巻くとき、ステムの方向は毛の流れを左右にし、角度は仕上がりのボリュームに関係する。」
問題 47
ヘアブリーチに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)ブロッキングの方法はハイライトなど、デザインにより異なる。
(2)脱色しにくいネープラインから塗布する。
(3)塗布は、ブリーチがすすむように時間をかけてゆっくりと行う。
(4)塗布量で時間差を調整するためには最初は少なく、徐々に多く塗布する。
問題 48
マッサージの基本手技とその説明に関する次の組合せのうち、正しいものはどれか。
(1)リンギング ─ こぶしで円を描きながら行う揉撚法
(2)ハッキング ─ 手掌の外側面で行う打法
(3)ナックリング ─ 手掌で筋肉をよせて持ち上げる揉撚法
(4)カッピング ─ こぶしで行う打法
解答(2) ふつう
(1)ナックリング ─ こぶしで円を描きながら行う揉撚法
(3)ピックアップ ─ 手掌で筋肉をよせて持ち上げる揉撚法
(4)ビーティング ─ こぶしで行う打法
問題 49
ネイルケア技術に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
(1)爪の表面の凹凸は、キューティクルプッシャーで滑らかにする。
(2)カラーリングは、キューティクルオイル、ベースコート、カラーエナメル、トップコートの順に塗布する。
(3)カラーエナメルは、左側、中央、右側、フリーエッジの順で2度塗りする。
(4)はみ出したカラーエナメルのラインは、ウッドスティックにエナメルリムーバーをつけて整える。
解答(4) ふつう
(1)爪の表面の凹凸は、ネイルバッファーで滑らかにする。
(2)カラーリングは、ベースコート、カラーエナメル、トップコート、キューティクルオイルの順に塗布する。
(3)カラーエナメルは、中央、両サイド、フリーエッジの順で2度塗りする。
問題 50
日本髪に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
(1)現代の日本髪の最初の型とされているのは、高島田である。
(2)日本髪は基本的に、前髪・左右の鬢・髱・髷から構成されている。
(3)丸髷は、少女が結う髷を膨らませた髪型である。
(4)桃割れは明治時代になると既婚女性に結われるようになった。
解答(2) ふつう
(1)現代の日本髪の最初の型とされているのは、兵庫髷である。
(3)桃割れは、少女が結う髷を膨らませた髪型である。
(4)丸髷(勝山髷)は明治時代になると既婚女性に結われるようになった。