衛生管理

6.⭐️感染症(感染症の分類など) まとめ

<<チェックポイント>>

衛生管理では、

① 公衆衛生・環境衛生
② 感染症
③ 衛生管理技術

が【重点項目】とされています。要チェックです。

感染症について

細菌学の発展

微生物が発見される前は、感染症は神の罰(神罰説)や、悪い空気を吸った人がかかる(癪気説)と考えられていた。

だが、15~6世紀にヨーロッパで梅毒が流行し、明らかに何らかの特別な接触によって発生することが認められた。

17世紀には顕微鏡が実用化し、感染症患者の排泄物などから微生物が発見され、感染症は微生物から起こることが判明した。

復習】~細菌学の発展と偉人~

パスツール:微生物の自然発生説の否定

コッホ:炭疽菌・結核菌・チフス菌・破傷風菌の発見

ジェンナー:種痘法の開発(世界初の生ワクチン)

フレミング:ペニシリンの発見(世界初の抗菌薬(抗生物質)の発見)

復習問題

世界で最初に生ワクチンを作り出した学者は,次のうち誰か

(1) ジェンナー

(2) コッホ

(3) パスツール

(4) リスター

 

正解(1) ジェンナー・・・種痘法の開発(世界初の生ワクチン)

抗生物質であるペニシリンの発見者は, 次のうち誰か。

(1) パスツール

(2) コッホ

(3) フレミング

(4) ジェンナー

 

正解(3) フレミング・・・ペニシリンの発見(世界初の抗菌薬(抗生物質)の発見)

公衆衛生の歴史上の人物とその業績に関する次の組合せのうち誤っているものはどれか。

(1) ジェンナー  ー 種痘法の開発
(2) コッホ    ー 炭疽菌の発見
(3) フレミング  ー ペニシリンの発見(世界初の抗菌薬(抗生物質)の発見
(4) パスツール  ー 結核菌の発見

 

正解(4)・・・パスツール:微生物の自然発生説の否定、コッホ:炭疽菌・結核菌・チフス菌・破傷風菌などの発見



感染症法による分類(一類~五類)

感染症は、その症状などから感染症法によりいくつかに分類されます。

  • 病気のうち、微生物によるものを感染症といい、特にヒトーヒト間で伝染していくものを一般的に伝染病ともいった。
一類感染症 感染力・罹患した場合の重篤性など総合的な観点からみた危険性が極めて高い感染症。

  • ペスト
  • ラッサ熱
  • 痘瘡
  • マールブルグ病
  • エボラ出血熱

覚え方:ぺらっと回る出血熱

ぺ(ペスト)ら(ラッサ熱)っと(痘瘡)回る(マールブルグ病)出血熱(エボラ出血熱)

二類感染症 感染力・罹患した場合の重篤性など総合的な観点からみた危険性が高い感染症。

  • ジフテリア
  • 重症急性呼吸器症候群(SARS)
  • 中東呼吸器症候群(MARS)
  • ポリオ
  • 結核
  • 鳥インフルエンザ(H5N1、H7N9)

覚え方:爺さま、ポケーっと恋に泣く

爺(ジフテリア)さ(SARS)ま(MARS)ポ(ポリオ)ケーっ(結核)と(鳥インフルエンザ)恋に泣く(H5N1、H7N9)

三類感染症 特定の職業に従事することによって集団感染を引き起こす可能性のある感染症。すべて飲食物を介する感染症です。

  • 腸管出血大腸菌感染症
  • パラチフス
  • 腸チフス
  • コレラ
  • 細菌性赤痢

覚え方:長官、パチンコで最近赤字

長官(腸管出血大腸菌感染症)、最近(細菌性赤痢)パ(パラチフス)チン(腸チフス)コ(コレラ)で赤(細菌性赤痢)字

四類感染症 ヒトからヒトへの感染はないが、動物や飲食物を介してヒトに感染する感染症。四類感染症の発生が確認された場合、都道府県知事は,ねずみの駆除などの措置ができます。

  • A型肝炎
  • マラリア
  • デング熱
  • 狂犬病
  • 炭疽
  • 黄熱
  • 鳥インフルエンザ(H5N1、H7N9以外のもの)
五類感染症 国が感染症の発生などを調査した結果を一般国民や医療従事者に公開することによって発生・拡大を防ぐ必要がある感染症。

  • 百日せき
  • B型肝炎
  • C型肝炎
  • 麻しん
  • 風疹
  • 後天性免疫不全症候群(エイズ)
  • インフルエンザ(鳥インフルエンザ、新型インフルエンザ以外)

入院勧告

感染症によっては、罹患した場合に入院宣告を受けることがあります。

  • 1類→原則直ちに入院
  • 2類→状況に応じて入院
  • 3類→なし
  • 4類→なし
  • 5類→なし

就業制限

感染症によっては、罹患した場合に就業が制限されることがあります。

  • 1類→すべて制限
  • 2類→制限あり(ポリオについては理美容師は制就業限なし)
  • 3類→制限あり(飲食物取扱関係者のみ)
  • 4類→なし
  • 5類→なし

届出義務

感染症によっては、罹患した場合に担当医による国への届け出の義務が生じるものもあります。

  • 1類→発覚後、直ちに届出の義務が発生
  • 2類→発覚後、直ちに届出の義務が発生
  • 3類→発覚後、直ちに届出の義務が発生
  • 4類→発覚後、直ちに届出の義務が発生
  • 5類→発覚後、7日以内に届出の義務が発生

新型インフルエンザ等感染症について

新型インフルエンザ等感染症とは、新型インフルエンザと再興型インフルエンザです。

  • 入院措置などの規定が整備されています。
  • 診断もしくは検察した医師は、直ちに最寄りの保健所長を通して都道府県知事に届け出なくてはなりません。
  • 感染症法上で就業制限を受けることがあります。

指定感染症とは?

1類、2類、3類感染症に該当しない感染症で、1類、2類、3類に準じた対応が必要になった感染症のこと

新感染症とは?

人から人へ感染する新しく生じた疾病で、感染力と罹患したときの重篤性から判断したときの危険度が極めて高い感染症のこと



感染経路による分類

空気・飛沫を介する感染症

気道を通じて病原体が体内に侵入し感染。

  • 痘瘡,ジフテリア,インフルエンザ,百日咳,麻疹,結核…

飲食物を介する感染症

飲食物を通じて病原体が体内に侵入し感染。

  • A型肝炎、ポリオ,コレラ,細菌性赤痢,腸チフス,パラチフス,腸管出血性大腸菌感染症…

動物・節足動物が媒介する感染症

動物・節足動物を通じて体内に侵入し感染。

  • カ…マラリア,日本脳炎,黄熱,デング熱
  • ノミ…ペスト
  • ダニ…ツツガムシ病
  • ネズミ…ペスト,ラッサ熱
  • 感染した動物すべて(イヌ・ネコ・コウモリなど)…狂犬病

血液などを介する感染症

直接接触や傷口から体内に侵入し感染。

  • エイズ,B型肝炎,C型肝炎,梅毒,破傷風…

水系感染(すいけいかんせん)

飲料水によって感染症が流行するなど、水が病原体に汚染されて感染する場合を水系感染という。

  • 水系感染は、飲料水の使用区域に広がり、大規模になることがあります。
  • コレラ、赤病、チフスなどの飲食物を介して感染する感染症が重要です。
  • 対策としては水の消毒が効果的です。

病原体による分類

細菌による感染症

細菌によるもの
代表的なもの コレラ・百日咳・ペスト・ジフテリア・結核・破傷風・腸管出血性大腸菌感染症・腸チフス・パラチフス・細菌性赤痢

覚え方:最近の結果はこれ!超超パラダイス100ページ!

最近(細菌)の結果(結核)は(破傷風)これ(コレラ)!超(腸チフス)超(腸管出血性大腸菌感染症)パラダイス(パラチフス)100(百日咳)ペー(ペスト)ジ(ジフテリア)!

クラミジアによるもの オウム病・トラコーマ

覚え方:クラっとくる音

クラっ(クラミジア)とくる音(オウム病)(トラコーマ)

リケッチアによるもの つつが虫病・発疹チフス

覚え方:理系っちは、箸でつつきがち。

理系っち(リケッチア)は、箸(発疹チフス)でつつきがち(つつが虫病)。

マイコプラズマによるもの マイコプラズマ肺炎

 

ウイルスによる感染症

ウイルスによるもの ウイルス性肝炎(A型・B型・C型肝炎)・インフルエンザ・SARS・MERS・麻疹・風疹・水痘・デング熱・ラッサ熱・ポリオ・エイズ・狂犬病…

寄生虫による感染症

寄生虫によるもの
原虫(げんちゅう)によるもの マラリア・クリプトスポリジウム症

覚え方:減量中なのに、マック、、、。

減量中(原虫)なのに、マック(マラリア、クリプトスポリジウム症)、、、。

蠕虫(ぜんちゅう)によるもの アニサキス症・回虫症

覚え方:午前中、兄(あに)さんキスして回ます。

午前中(蠕虫)、兄さんキス(アニサキス症)して回る(回虫症)。

覚え方の語呂合わせ無理あるとか言わないで、、、(午前中の兄キツすぎ。。。笑)



感染症法以外の感染症関係の法律

  • 検疫法
  • 学校保健安全法
  • 予防接種法
  • 理容所および美容所における衛生管理要領