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衛生管理

16.消毒法(理美容所における) まとめ

理美容所における実際の消毒

器具の使い方

消毒薬希釈の際に準備する器具

メスシリンダー

・・・液体はメスシリンダーではかります。洗浄時は石けんや洗剤を用いるが、クレンザーはガラスに傷をつける可能性があるので使用しない。

  • 大きいメスシリンダーと小さいメスシリンダーを用意
  • 大きいメスシリンダー・・・おもに水を量る
  • 小さいメスシリンダー・・・主に製剤を量る

消毒液の容器

・調整する消毒薬と反応しないものを用意する

かくはん棒

・ステンレスかガラスのものがよい (消毒薬と反応しにくい)

常備しておくと良い消毒薬と希釈液の濃度

  • 消毒用エタノール:76.9~81.4%.
  • 次亜塩素酸ナトリウム液 : 0.1%以上 (0.1%) 及び 0.01%以上 (0.01~0.1%) の水溶液
  • 両性界面活性剤液:0.1%以上 (0.1~0.2%) の水溶液
  • 逆性石けん液:0.1%以上 (0.1~0.2%) の水溶液
  • グルコン酸クロルヘキシジン液:0.05%以上 (0.05%) の水溶液



理容所・美容所における消毒の原則

  • 消毒の原則:感染性の病気をうつさないように、汚染されたものを処理し、 安全にする (感染力を失わせる)
  • 1人の客に用いた皮膚に接する器具は、必ず消毒
  • 1人の客に用いた皮膚に接する布片は、必ず取り替える
  • 皮膚に接する器具については, 美容師法施行規則に定められている消毒法を行わなくてはならない (美容師法施行規則)
  • 皮膚に接する布片については, 血液が付着したもの又はその疑いがあるものとスチームタオルはもちろんドライタオルや他の皮膚に接する布片類の消毒も法律で定められた方法で消毒する(理容所及び美容所における衛生管理要領)
  • シェービングカップやシザーケースなどの間接的に皮膚に接する器具の消毒も、 法律で定められた方法で客1人ごとに消毒することが求められます。(理容所及び美容所における衛生管理要領)
  • 消毒済みのものと未消毒ものは、はっきり区別して整とんする.

理容所・美容所の消毒設備

  • 理容所・美容所には、 必ず消毒設備がなくてはならない
  • 消毒設備 理容師法施行規則・美容師法施行規則に定められている消毒法を行える設備

理容・美容器具類の消毒法 (布片などの用具を含む)

  • 消毒効果の確実性と、人に対して安全な消毒法
  • 器具を損じない。
  • 消毒薬のにおいもできるだけしないほうがよい。
  • 短時間に手軽に行える

選び方の原則

  • 法規との関係のチェック
  • 血液が付着しているもの,またはその疑いのあるもの 血液が付着している疑いのないものか
  • 器具の材質、形態, 機能, 汚染の状態などが着眼点

消毒の前に

「洗って消毒」が基本。

  • 充分な洗浄→消毒の確実性が増す(汚れや有機物があると、 消毒効果が落ちる)
  • 血液が付着した器具 時間がたつにつれて、 血液が落ちにくくなるため、 すぐに水洗い。
  • 流水だけではなく柄の付いたスポンジなどですり洗い. ・自己防衛のため、 ゴム手袋をし、 流水が飛散しないように注意.

ガラス器・陶磁器の消毒法

(例)シェービングカップ…

すべての消毒法を用いてよい。対象物により消毒しやすい方法を選ぶとよい。

①紫外線

②煮沸

③蒸気

④エタノール

⑤次亜塩素酸ナトリウム

⑥逆性石けん

⑦両性界面活性剤

⑧グルコン酸クロルヘキシジン



金属製品の消毒法

(例)シザーズ・レザー…

塩素剤やヨウ素剤は金属を腐食するので不適当。⑤以外。

①紫外線

②煮沸

③蒸気(:刃物類は切れ味に注意!)

④エタノール

⑥逆性石けん

⑦両性界面活性剤

⑧グルコン酸クロルヘキシジン

顔そり用カミソリの消毒法

顔そり用カミソリは、血液が付着したものとして扱うので、血液の付着した器具に有効な消毒法を用いる

①煮沸消毒(沸騰後2分間以上)

②消毒用エタノールによる消毒(10分間以上器具を浸す)

③次亜塩素酸ナトリウムによる消毒(0.1%以上の水溶液に10分間以上浸す)

クリッパー類の消毒法

(例)クリッパー…

①紫外線

④エタノール

⑥逆性石けん

⑦両性界面活性剤

⑧グルコン酸クロルヘキシジン



セルロイド・プラスチック・ゴム・竹・木などの消毒法

(例)コーム・ロッド…

①紫外線

⑥逆性石けん

⑦両性界面活性剤

⑧グルコン酸クロルヘキシジン

熱を加える消毒はNG!

タオル・布片類の消毒法



タオル・布片類 は「客一人ごとに取り替える」

(例)カッティングクロス・シャンプークロス…

使用できる消毒法

②煮沸(小さいものは可。)

③蒸気

④エタノール

⑤次亜塩素酸ナトリウム(材質によっては可。)

⑦両性界面活性剤

⑧グルコン酸クロルヘキシジン

使用できない消毒法

①紫外線消毒 (内部を消毒できない)

⑥逆性石けん (成分が布に吸着される)

スチームタオル

  1. 0.01%以上(血液が付着又はその可能性がある場合は 0.1%以上) の次亜塩素酸ナトリウムを加えた洗浄剤(次亜塩素酸ナトリウムは洗剤と混用できる) につけた後に洗浄する(洗浄・殺菌とともに漂白の目的も行える)
  2. その後、タオル蒸し器を使って蒸気消毒

乾燥タオル

スチームタオルと同様に、次亜塩素酸ナトリウムで消毒した後十分に乾燥させます。

クロス

植物繊維の場合(綿など)

  • 洗濯の後、乾燥
  • 特に汚染された場合は、使用後直ちに蒸気消毒か、0.01%以上の次亜塩素酸ナトリウム水溶液につけます。

化学繊維の場合(ビニロン, テトロン, ナイロンなど)

首回りなど汚れのひどいところは洗剤で洗い、その後次亜塩素酸、逆性石けん、両性界面活性剤、グルコン酸クロルヘキシジンにつけ消毒後水洗いして乾燥

ブラシ類の消毒法

植物繊維でできたもの (カルカヤブラシ・・・カルカヤ (植物) でできた毛足の短い毛払いブラシ)  動物毛でできたもの (シェービングブラシ)プラスチック製 (多くのブラシ)など、材質を見極め、 消毒法を選定する

シェービングブラシ

適している消毒法

⑥逆性石けん

⑦両性界面活性剤

⑧グルコン酸クロルヘキシジン

注: 動物毛を使用してあるので、 次亜塩素酸ナトリウムや消毒用エタノールは避けます。

動物の毛は、タンパク質なので、煮沸消毒、エタノール消毒、次亜塩素酸ナトリウム消毒はNG

ヘアブラシ、カルカヤブラシ、毛払いブラシ

適している消毒法

⑥逆性石けん

⑦両性界面活性剤

⑧グルコン酸クロルヘキシジン

クッションブラシ

クッションブラシなどの毛の植え方がまばらなものには、

①紫外線

が適しています。

紙製品の消毒法



(例)ネックペーパー…

消毒の対象物が必要か不要か考えて、必要であれば材質や形を損なわない方法で消毒。不要であれば廃棄。焼却

革製品の消毒法

(例)シザーケース…

法規に定める消毒対象器具には該当しない。

消毒の必要がある場合は、

①紫外線

もしくはエタノール水溶液を含ませた綿もしくはガーゼで拭く。

タオル蒸し器による消毒の注意点

  • 緩めて縦に入れます。
  • 詰める順は一定の方向から行い、 先入れ先出し (先に入れた方から先に使う)
  • 器内温度が80℃を超えてから10分以上と規定してあるがこれは最低条件。
  • 器内温度が80℃を超えてもタオルの内部が80℃を超えるのは、 それから10分くらい経ってから
  • 現実的にはタオル内の温度が80℃を超えてから10分以上と考える

消毒効果 (熱の伝わり方)

1位 固くしぼった後ゆるく巻き・縦置き

2位 固くしぼったまま・縦置き

3位 固くしぼった後ゆるく巻き・横置き

4位 固く絞ったままで横置き

紫外線消毒の注意点

  • 油分をよく洗い流す (透明な油膜を通過できない)
  • 被消毒物が重ならないようにする
  • シェービングブラシのように毛の植え方が密なものには使えない表面しか消毒できないため
  • 布片類には使えない

液消毒の注意点

  • 必要以上、長時間浸けない (10分たったら取り出す)
  • 消毒がすんだら流水で液を洗い流す (エタノール水溶液での清拭法は除く)

消毒済み器具の取り扱い方

  • 消毒済みのものは, 器具類に分けて消毒済みの格納戸棚に入れ、未消毒のものと特別しておく。
  • 戸棚は清潔に注意し、内部は (逆性せつけん) 両性界面活性剤、グルコン酸クロルヘキシジンなどに浸した布で少なくとも週に1回は拭いて清潔にする. (清拭法がエタノールにしか認められないのは皮ふに接する器具の場合)

理容師・美容師の手指の消毒



客1人ごとに作業前及び作業後に手を洗い, 客1人ごとに次の方法で消毒する

⑥逆性石けん

⑦両性界面活性剤

⑧グルコン酸クロルヘキシジン

もしくはエタノール水溶液を含ませた綿もしくはガーゼで拭く。

↓詳細

1 血液、体液等に触れ、目に見える汚れがある場合、 あるいは、速乾性擦式消毒薬が使用できない場合

流水と石けんを用いて少なくとも手指を15秒間洗浄すること

例 )皮膚疾患のある客を施術し、 体液に触れた後など、 規定通りに消毒した後、 速乾性擦式消毒薬、消毒用アルコールで清拭、 逆性石けん、 両性界面活性剤、 グルコン酸クロルヘキキジンなどで、さらに消毒を行なうことが望ましい (アルコール過敏症の場合は、 速乾性擦式消毒 消毒用アルコールで清拭は避けた方が良いでしょう)

2 上記以外の場合

速乾性擦式消毒薬を乾燥するまで擦り込んで消毒すること.

参考) 速乾性消毒薬の主剤としては逆性石けん、両性界面活性剤、手指消毒専用の4%グルコン酸クロルヘキシジンがよく使われる (作用が穏やかなもの) 消毒用エタノールを主剤としたもの(清拭法など)もある.

濃度は器具を消毒する場合と同じでなくてよい (例 逆性石けんは 0.05〜0.2%のものがよく使われる)

エタノール自体を主剤とするものもあります。

次亜塩素酸ナトリウムは作用が強いので不適当

3 皮膚疾患のある客の施術後

特に念入りに消毒

美容師の手指の消毒に関する次の記述のうち, 正しいものの組合せはどれか

a 0.1%次亜塩素酸ナトリウム水溶液を用いる
b 手指消毒専用の4%グルコン酸クロルヘキシジン製剤を用います。
c 逆性石けんやグルコン酸クロルヘキシジン等と消毒用エタノールを混合した速乾性擦式製剤を用いる
d 消毒用エタノールに浸す。

(1) aとb (2) bとc (3) cとd (4) aとd

 

正解(2)

a・・・次亜塩素酸ナトリウムは作用が強いので不適当

d・・・浸すことはしない。エタノール水溶液を含ませた綿もしくはガーゼで拭く

美容師の手指の消毒に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか

(1) 皮膚疾患のある客を施術したときには、特に厳重に消毒することを忘れてはなりません。
(2) 手指消毒では、確実に消毒するために、消毒薬の濃度を器具の消毒より濃く調製する必要があります。
(3)消毒薬としては速乾性擦式消毒薬が使われます。
(4)施術の前後は手指をよく洗い、客1人ごとに消毒する

 

その他のものの消毒

  • 接待用の図書類 雑誌や新聞類はたびたび新しいものと取り替える.
  • 飲料水・・・煮沸がいちばん適当
  • 井戸水や水道水は塩素剤で消毒、
  • 水道水は水道法により塩素消毒が行われている
  • 下水滴, ごみ集積容器
  • 比較的多量に使用することが多いので、高価なものは適当でない
  • 有機物の存在により効果が低下するものも不適当
  • オルトジクロルベンゼンを主剤とした乳剤を使用、 殺菌, 殺虫, 防臭効果が期待できる.

理容所・美容所の消毒の現状

  • ・検査報告によると, 美容所では手指, クリップおよびコームの汚染度も高い。
  • ブラシ類にも汚れが目立つ.
  • 加湿器などもカビなどが発生しやすいので、毎日洗浄
  • 安全、清潔な美容所 正確な知識の上に立ち、各自の自覚によって築き上げられる.

理容所・美容所の清潔法の実際

清潔保持と清掃

  • 理容師・美容師には, 法だけでなく都道府県が定める衛生上の措置に関する条例について、遵守する義務がある.
  • 消毒とともに大切なことは清潔保持と清掃
  • 法により, すべての理容師・美容師は、皮膚に接する布片, 器具を清潔に保つことが定義されているが、 同時に、 常に理容所・美容所を清潔に保つことも規定されています。
  • 清潔の保持消毒同じ意義がある.

洗剤による消毒法

  • 洗剤と水で洗うことで、 汚れとともに, 微生物も相当洗い流されます。(感染量以下になる→消毒したことになる)
  • 洗剤による洗浄効果を高めるには、機械的な摩擦を多くして、温かいお湯を用いるのが良い

洗い場の清潔保持

  • 洗い場は、タイル張りかステンレス張りが良い
  • 石けんを使い清掃し、シミがある場合は次亜塩素酸ナトリウムの濃い液をつけると綺麗になる
  • 排水管は、U字管や、L字管にして曲げ、臭気の逆流を防ぐ

清掃

  • 流しの排水溝も含めて施設は1日1回以上清掃
  • 器具類, 布片類, その他の用具の保管場所は1週間に1回以上清掃.
  • 洗髪器や洗い場は、 1日数回洗浄剤を用いて清掃する.
  • 照明器具は、 1年に2回以上清掃
  • 規定はないが、年に1回は大掃除.
  • 汚物の掃除にはゴム手袋を着用。

刈り取った毛の処理, ふた付き汚染箱などの消毒

  • 不愉快で特有な理容所・美容所臭の原因の1つは、 毛髪処理の不十分の結果である
  • 毛髪容器はふた付きのものとし, ふたの開閉は足踏み式がよい (毛髪は専用汚物箱に)
  • 同様なふた付きのもの容器をもう一つ設け、 ネック・ペーパーや毛取り紙 (毛髪以外) などを入れる

ハエやカの駆除

  • 便池などの殺虫剤として, オルトジクロルベンゼンを主剤とした消毒薬を散布。
  • 力の駆除には,周囲の水たまりをなくしたり, 殺虫剤をまいたりする.
  • ゴキブリは、すみを伝わって歩く性質があるので、残留効果のある殺虫剤を、 台所や洗い場のすみに塗っておく。

総まとめ

次のうち、客1人ごとに消毒しないで良いものはどれか

(1) 美容師の手指

(2) シェービングカップ

(3) 革のシザーケース

(4) ドライヤー

 

正解(3)・・・革のシザーケースは、法規に定める消毒対象器具には該当しない。

理容所, 美容所における清潔方法に関する次の記述のうち, 誤っているものはどれか。

(1)床の清掃は,1週間に1回行う。
(2)洗い場は,洗剤を使って洗浄する.
(3)汚物の処理やその容器を洗浄するときは, ゴム手袋を着用します。
(4)棚の上や照明器具も定期的に清掃します。

 

正解(1)・・・流しの排水溝も含めて施設は1日1回以上清掃する

美容所における清潔の保持と消毒に関する次の記述のうち,正しいものはどれか。

(1) 洗い場の清潔保持と消毒は, 義務づけられていない。
(2) 清潔保持が義務づけられているのは, 皮膚に接する器具と布片類だけである
(3) 客の待合室に置かれている雑誌や新聞は、清潔保持の対象物にはならない
(4)清潔の保持と消毒は,すべての美容師に義務づけられている

 

正解(4)

(1)・・・洗い場の清潔保持と消毒は、義務づけられています。すべての理容師・美容師は、皮膚に接する布片, 器具を清潔に保つことが定義されているが、 同時に、常に理容所・美容所を清潔に保つことも規定されています。

(2)すべての理容師・美容師は、皮膚に接する布片, 器具を清潔に保つことが定義されているが、 同時に、常に理容所・美容所を清潔に保つことも規定されています。

(3)客の待合室に置かれている雑誌や新聞も、清潔保持の対象物です。接待用の図書類、雑誌や新聞類はたびたび新しいものと取り替える

理美容所の清潔維持に関する次の記述のうち,正しいものはどれか
(1) 常に清潔に心がけていれば,必ずしも1日に1回清掃する必要はない。
(2) 洗い場は,常に清潔に心がける必要のある場所である
(3)作業場の清潔維持については, 法令で義務付けられていない。
(4)汚物箱などは, ふたをしておけば清潔に対する気配りは必要ない。

 

正解(2)

(1)・・・流しの排水溝も含めて施設は1日1回以上清掃する必要がある

(2)正しい

(3)法により、すべての理容師・美容師は、皮膚に接する布片, 器具を清潔に保つことが定義されているが、 同時に、常に理容所・美容所を清潔に保つことも規定されています。

(4)そんなことはない。ふた付きのもの容器を複数設け、 ネック・ペーパーや毛取り紙 (毛髪以外) などを分けて入れるなどすると良い