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香粧品

16.ポイントメイクアップ用香粧品(アイメイク・口紅・頬紅)

ポイントメイクアップ香粧品



ポイントメイクアップ香粧品とは、目もとや唇、爪などを色彩的に目立たせ、魅力的に見せることを目的としている香粧品のことを言います。

ポイントメイクアップ香粧品の種類とその機能

ポイントメイクアップ香粧品には、具体的に以下のような種類があります。

  1. アイシャドー
  2. アイライナー
  3. マスカラ
  4. 眉墨
  5. 口紅
  6. カラーエナメル
  7. 頬紅

それぞれの特徴について順を追ってみていきましょう!

①アイシャドー

役割:目もとに陰影をつけ、立体感をあたえる

②アイライナー

役割:まつ毛の生え際に沿って、ラインを描き目の輪郭を強調し、引きたてる

③マスカラ

役割:まつ毛に塗布することにより長くカールさせて目もとを引きたてる

④眉墨

役割:眉の形や色を整え、表情を変える

⑤口紅

役割:唇に塗布し、色調とつやをあたえ表情を魅力的にすると共に、唇を保護する

⑥カラーエナメル

役割:爪に塗布し、色彩とつやで指先を美化する薗頬紅頬に塗布し、明る<健康的に見せると共に、顔に陰影をつける

⑦頬紅

役割:頬に塗布し、明るく健康的に見せるとともに、顔面に陰影をつける。

紅類



紅類には、①口紅②頬紅があり、どちらも顔を健康的で魅力的に見せるために用いられます。

口紅の中には、顔料を使わず染料だけを使い、唇に塗布すると変色する変色口紅(ツートンロ紅)というものがあります。

①口紅

【役目】

口紅の役目は、以下の通りです。

  • 唇の色を調整する
  • 光沢をあたえる
  • 口もとを魅力的に演出する
  • 唇が乾燥し、荒れるのを保護する

【種類】

口紅の種類は、以下の通りです。

  • スティックタイプ(棒紅)
  • ペーストタイプ(練り紅)
  • 液体口紅
  • ペンシルタイプ

剤形によって種類が分かれ、色んなものありますが、スティック状のものが一般的です。

【原料】

口紅用の原料には、以下のようなものが用いられます。

  • ヒマシ油やオリーブ油
  • 合成の脂肪酸エステルやスクワランなどの液状の油性物質
  • ミツロウやキャンデリラロウ、ラノリンなどのロウ類
  • 色材(タール色素、天然色素、ベンガラ、雲母チタンなど)
  • 酸化防止剤
  • 香料
  • 界面活性剤

口紅として必要な条件

(1)滑らかでつきがよく、必要な時間保たれる

(2)唇に塗布した後、時間が経っても色が変化しない

(3)皮膜が、つやを維持し、にじまない

(4)不快な味・においがない

(5)通常の温度で保管中に、発汗したり、粉をふいたりしない

(6)折れたり軟化したりしないこと

(7)唇の粘膜に対し剌激のないこと

②頬紅

【役目】

頬紅は、頬に塗布して顔色よく健康的に見せる目的で使用するもの。

【特徴】

  • 剤形としては、固形とペースト状(練状)がほとんどである。
  • 色素はすべて顔料が用いられ、染料は使用していない。
  • 赤色系が主流
  • 褐色系や青色系のものは、自然な美しさを強調したり、一立体感や陰影をつけたりすることに使用される。
なぜ頬紅には染料が使用されない?

染料を用いた頬紅を長い間使用していると、皮膚に染料が染着し、しみやあざのようになるから。染料を使用している口紅を頬紅代わりに用いても起こるので、注意が必要。



頬紅を選ぶ場合の注意点

  1. 常に使用しているおしろい類やファンデーショ刀質のいずれにもなじみゃすく、色の変化がないこと
  2. 被覆力は、ベースメイクアップの色調に影響をあたえないこと
  3. ふき取りやすく、皮膚に染着しないこと

問題

紅類に関する次の記述のうち正しいものはどれ

(1) 口紅、類紅共に色素は顔料で、染料は使わない。
(2) 口紅のパール用顔料は雲母チタンが用いられる。
(3) 口紅はすべて固体状態である。
(4) 頬紅を選択するときは、使用しているおしろいやファンデーションになじみにくいものが良い。

正解(2)

(1) 口紅は、染料を使うこともある

(3) 口紅は固体状態も液体状態もある

(4) 頬紅を選択するときは、使用しているおしろいやファンデーションになじみやすいものが良い

アイメイクアップ香粧品



アイメイクアップ香粧品のうち、日本で最も古いものは眉墨ですが、今ではアイシャドー、アイライナー、マスカラなどが主流になっています。

規定・通知

アイメイクアップ香粧品関係の通知、規定には以下のようなものがあります。

【目の周辺に使用する化粧品の細菌汚染防止のための製造管理及び試験に関する自主基準】

・・・原料だけではなく、製造及び品質管理面における微生物汚染対策を重要視したもので、黄色ブドウ球菌、緑膿菌及び大腸菌があってはならない

1972年、日本化粧品工業連合会より

【まつ毛エクステンションによる危害防止の徹底について】

【まつ毛エクステンションによる危害防止の周知及び指導・監督の徹底について】

【まつ毛エクステンションによる安全性の確保について】

・・・まつ毛エクステンションの施術は美容行為に該当するとして指導の徹底を呼びかけ・健康被害等の防止策するもの

厚生労働省より

アイシャドー

【役割】

アイシャドーの役割は、目の美しさを強調することです。

目の美しさを強調する方法には、以下のような方法があります。

  • 眼瞼(まぶた)に塗布して色彩や陰影をつける
  • 目の表情を魅力的にする
  • 顔に立体感をあたえる

【剤形】

アイシャドーの剤形としては下記のようなものがあります。

  • スティックタイプ
  • ペンシルタイプ
  • クリームタイプ
  • パウダーケーキタイプ

【色調】

アイシャドーの色調は、アイメイクアップ香粧品の中では最も多彩です。

グレー、ブラウン、ブルーなどが一般的で、これらの色調にキラキラした金属性光沢をあたえたものもあります。

着色料には、

ベンガラ、黒酸化鉄、グンジョウ、酸化クロムなどの無機顔料、パール様光沢をあたえるために雲母チタンが用いられている。

基剤は、

ミツロウ、ヒマシ油など油性感の少ないものが用いられており、口紅とほぼ同じである。



アイライナー

【役目】

アイライナーの役目は、以下の通りです。

  • まつ毛の生え際沿いに細い線を描き、目の輪郭をはっきりさせる
  • 目もとを魅力的に見せる

【剤形】

剤形は、以下の通りです。

  • 固形のもの
  • 液状のもの

がある。

【基剤】

基剤は、以下の通りです。

  • 固形プレス型
  • 高分子乳化型
  • ペンシル型

W/O型が最も古く、揮発性油剤型は、最も新しいタイプです。

【色調】

アイライナーの色調は、黒色、ブルー、ブラウンが基調色です。

アイライナーの剤形と基剤の関係表

剤形 基剤
固形 ①油性系(ペンシル型)
②粉末系(固形プレス型)
液状 乳化系 ③油性基剤乳化型
④高分子乳化型(皮膜形成タイプ)…ポリアクリル酸エステルや酢酸ビニルのエマルジョン
⑤油性系(揮発性油剤型)…揮発性の軽質流動イソパラフィンや、環状シリコーン油

②固形プレス型(粉末)・油性ペンシル型…鮮明なアイラインを描きにくい。携帯に便利。

③油性基剤乳化型…涙などによってにじむ。古いタイプ

④高分子乳化型…乾燥後の皮膜が、落とすときにフィルム状にはがれるので、ピールオフ製品とも呼ばれる。

⑤揮発性油剤型…最も新しいタイプ。塗布後速く乾燥し、耐水性の良い皮膜を形成する。涙などの水分で容易に落ちないが、落とすときは炭化水素系の油性リムーバーを使う必要がある。

アイライナーに必要な性能・機能

  1. 塗布膜が柔軟で、違和感がない
  2. 乾燥速度は、できる限り速いほうが良い
  3. 細い線が描きやすく、にじまない
  4. 塗布膜に耐水性があり、涙、汗、泳いでもにじまない
  5. 塗布膜の耐久性がよい
  6. 落とすのは容易
  7. 眼瞼を剌激せず、無害、無刺激
  8. 微生物により汚染されない

マスカラ

【役目】

マスカラの役目は、以下の通りです。

  • まつ毛に塗布して、まつ毛を濃く、長く見せる
  • パッチリとした輝きのある目を演出する

【剤形】

剤形は、アイライナーと同様です。

液状のものが使用しやすく、液状マスカラは④高分子乳化型と⑤揮発性油剤型のものが多く、らせん状・ブラシ状のアプリケーターを使って塗布します。

【基剤】

基剤は、アイライナーと同様です。

まつ毛をカールさせるのでアイライナーより粘度は高めです。まつ毛を長く見せるために、ナイロンやレーヨンなどの繊維を配合している製品もあります。



眉墨、アイブロウペンシル

【役目】

眉墨の役目は、以下の通りです。

  • 眉に塗布することにより、眉を濃く見せる
  • 好みの眉を描いて顔の表情に個性をもたせる

【剤形】

剤形としては、ペンシル型のもの(アイブロウペンシル)が主流です。

ペンシル型のもの(アイブロウペンシル)は、携帯に便利で使いやすく、固形プレス型のものもあったが、今はほとんどみられなくなりました。

ペンシル型の眉墨は、ミツロウ、モクロウ及びポリエチレンの基剤に顔料を練りこみ、直径2-3mmの芯を鉛筆と同様の製法で製品化する。

シャープペンシル型のものは、折れやすいので、ポリエチレンやミツロウを増量し折れにくくしてある。

色調はブラック系が主流であるが、髪の色によって使い分けるために、ブラウン系やブルー系などもある。

昔は眉に線を引くために木炭を使用したので“眉墨"とよばれています。

メイクアップ香粧品に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

(1) アイシャドー、アイライナー共に、眼瞼に塗布して使用する。
(2) アイライナーの中で、ピールオフ製品といわれるものは揮発性油剤型である。
(3) マスカラにはまつ毛を長く見せるために、ナイロンやレーヨンなどの繊維を配合している製品がある。
(4) 眉墨には固形プレス型とペンシル型があり、どちらもよく使われている。

正解(3)

(1) アイライナーは、まつ毛の生え際沿いに細い線を引いて使用する。

(2) アイライナーの中で、ピールオフ製品といわれるものは高分子乳化型である。

(4) 眉墨にに、固形プレス型はほとんど使われていない。

まとめ

過去の出題問題を確認したところ、メイクアップ用香粧品の分野は、出題されている頻度がかなり少なかったです!まずは、出題頻度の多い分野から勉強したあとでメイクアップ用香粧品をやるものアリです!